2016年3月4日号 3130号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
ミシェル・ヴィヴィオルカ/鵜飼哲討論会<テロリストを赦すことはできるか>
シャルリー・エブド襲撃から1年後のフランスとヨーロッパの難民危機:デリダとともにテロリズム、赦し、歓待について考える
★一月三十日、東京・恵比寿の日仏会館において、ミシェル・ヴィヴィオルカ(フランス国立社会科学高等研究院教授)と鵜飼哲(一橋大学教授)の両氏による討論会「シャルリー・エブド襲撃から1年後のフランスとヨーロッパの難民危機:デリダともにテロリズム、赦し、歓待について考える」が開かれた。『暴力』『レイシズムの変貌』等の邦訳書もある多文化主義の社会学者ヴィヴィオルカ氏の講演に、昨年一月の襲撃事件直後、現地から優れたレポートを発信した鵜飼氏が応答する。この模様を採録させてもらった。討論はフランス語で行われ、同時通訳は三浦信孝氏と河野南帆子氏が担当した。

<コンテンツ>
1:なぜ極端な暴力が?
2:人種差別と疎外
3:テロリズムの現実
4:「正義の理念」
5:すべては赦されるか
6:信条倫理と責任倫理の断絶

★ミシェル・ヴィヴィオルカ氏=フランス国立社会科学高等研究院教授・社会学者。著書に『差異、アイデンティティと文化の政治学』など。一九四六年生。
  

★うかい・さとし氏=一橋大学教授・哲学専攻。著書に『ジャッキー・デリダの墓』『主権のかなたで』『応答する力』など。一九五五年生。
     

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第88回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<四合院玄関横>1997年 シリーズ「1990年代北京」
★これまでの私の写真は、都市を離れて、時代とともに崩壊して行く日本の村を、その生活や風景、家族を撮ろうと考えて撮っていた。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<231回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎補聴器が拓くサイボーグ人生。老ルマッサージ、アトリエSUNSUN

◆連載=漢字点心<第172回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「禊」

◆連載=現代短歌むしめがね<第28回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎氷点下のサッポロバレーに夏靴の男らが来る砂金さがしに/日下淳『神の親指』(2007)

◆レポート=ザック・エブラヒム『テロリストの息子』刊行記念イベント 〜共感(エンパシー)はイデオロギーに勝る〜
★昨年11月のパリ同時多発テロ直後に話題になった動画がある。1993年、NY世界貿易センタービル爆破を企てたテロリストを父に持つ、ザック・エブラヒム氏が、2014年にTEDで行ったスピーチだ。(go.ted.com/ebrahim 日本語字幕あり)。本トークをもとに刊行されたのが『テロリストの息子』(ジェフ・ジャイルズ共著、佐久間裕美子訳、朝日出版社)。富山県氷見市で行なわれる「TEDxHimi」登壇のための来日を機に、1月29日、東京・渋谷のスマートニュース イベントスペースで、刊行記念のトークが行われた。ジャーナリストの津田大介氏を司会に、訳者の佐久間裕美子氏、読者代表として、東京糸井重里事務所CFOの篠田真貴子氏が登壇し、会場からもたくさんの質問を受ける双方向のイベントとなった。

◆レポート=『魔女の秘密展』開催中
★日本ではじめて多角的に魔女を紹介する『魔女の秘密展』がラフォーレミュージアム原宿で開催されている。本展では、ドイツ、オーストリア、フランスなど三十以上の美術館・博物館から、呪い道具や魔女裁判に関する資料、実際に使用された拷問道具など、日本初公開を含めた多数の作品を公開する。

■4面
▽論潮<3月>/大野光明(おおの・みつあき氏=大阪大学特任助教・歴史社会学・社会運動論専攻)
◎議会政治の変化と人びとの力 安保法制反対運動をめぐって

■5面
▽文芸<3月>/友田健太郎(ともだ・けんたろう氏=文芸評論家)
◎荻世いをらの飛躍作となるか 偏執的な持ち味はそのままに深みと広がりを増す

◆新刊=
著:高瀬 正仁『とぼとぼ亭日記抄』(萬書房)


■7面
追悼・津島佑子氏(与那覇恵子)(よなは・けいこ氏=東洋英和女学院大学教授・近現代文学専攻)

◆受賞=第145回芥川賞・直木賞贈呈式開催
  

◆受賞=第67回読売文学賞 授賞式開催

◆連載=ともかくスケッチ/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎究極の本屋さん

■8面
◆芥川賞について話をしよう第9弾(小谷野敦・小澤英実)
★「芥川賞について話をしよう」第9弾をお送りします。今回から、東京学芸大学准教授の小澤英実氏を新たなメンバーに加え、小谷野敦氏と対談をしてもらった。第153回受賞作は滝口悠生『死んでいない者』と本谷有希子『異類婚姻譚』の二作。他の候補作は石田千『家へ』、上田岳弘『異郷の友人』、加藤秀行『シェア』、松浪太郎『ホモサピエンスの瞬間』。(編集部)

★★こやの・あつし氏=作家・比較文学者。東京大学大学院博士課程修了。著書に「母子寮前」「ヌエのいた家」「川端康成伝」「宗教に関心がなければいけないのか」など。
  

★おざわ・えいみ氏=東京学芸大学准教授・米文学・米文化・日米演劇専攻。東京大学大学院博士課程単位取得退学。訳書にエドワード・ジョーンズ「地図になかった世界」など。

▼今週の書評▼
■4面
◆小川侃著『ニッコロ・マキアヴェッリと現象学』(晃洋書房)
評:日下部吉信(くさかべ・よしのぶ氏=立命館大学特任教授・哲学専攻)


◆田端信廣著『ラインホルト哲学研究序説』(萌書房)
評:御子柴善之(みこしば・よしゆき氏=早稲田大学教授・哲学専攻)


■5面
◆青山南編訳『作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! パリ・レヴュー・インタヴュー 記供(岩波書店)
評:中村邦生(なかむら・くにお氏=作家・大東文化大学教授)
 

◆黒田喜夫著『燃えるキリン』(共和国)
評:野村喜和夫(のむら・きわお氏=詩人)


■6面
◆原田光著『鳥海青児 絵を耕す』(せりか書房)
評:河田明久(かわた・あきひさ氏=千葉工業大学教授・美術史専攻)


◆森村誠一著『遠い昨日、近い昔』(バジリコ)
評:塚本恭章(つかもと・やすあき氏=愛知大学専任教員・経済学博士・社会経済学専攻)


◆丁海玉著『法廷通訳人』(港の人)
評:小沼利英(おぬま・としひで氏=元辞書編集者)


◆堀内和恵著『原発を止める島』(南方新社)
評:市川紀行(いちかわ・のりゆき氏=元茨城県・美浦村村長、詩人)

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