2011年 9月 2日号

◇特集=宇野常寛・中森明夫対談<『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)刊行を機に―>
※うの・つねひろ氏=評論家。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、本書の著者印税は全額「あしなが育
英会 東日本大震災・津波遺児募金」に寄付される。ほか著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)など。
※なかもり・あきお=評論家。おたくという語の生みの親。著書に純文学作品『アナーキー・イン・ザ・JP』(新潮社)など。
<今週の読物>
■1面
◆連載=彩祭流転<第8回>/下平竜矢
静岡県伊豆市「鵺ばらい祭」2011年 (しもひら・たつや氏=写真家)
■3面
◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第18回>/横尾忠則
「女湯の匂いを描く」 (よこお・ただのり氏=美術家)
◆文芸同人誌評=白川正芳
木田次郎「わが半生記」(「水晶群」61号)、矢吹尚美「百鬼夜行で会いましょう」(「文藝11」学科賞受賞作)ほか
(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第15回>/椎根 和
(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)
◆著者から読者へ=荒井 曜
『慈しむ男』(枻出版社) (あらい・あきら氏=作家)
◆フォト&アート
『小檜山賢二写真集 葉虫』(出版芸術社)
■4面
◆論潮<9月>=小谷野敦
原武史『滝山コミューン一九七四』(講談社)ほか (こやの・とん氏=作家・比較文学者)
◆新刊紹介
菊田幸一著『刑事司法』(勁草書房)
■5面
◆文芸<9月>田中弥生
鹿島田真希「来たれ、野球部」後編(群像)ほか (たなか・やよい氏=文芸評論家)
◆新刊紹介
イェジー・コシンスキ著『ペインティッド・バード』(松籟社)
■6面
◆新刊紹介
川上康介著『五感で学べ―ある農業学校の過酷で濃密な365日』
―タキイ研究農場付属園芸専門学校の生徒たち― (オレンジページ)
■7面
◆田原総一朗の取材ノート=田原総一朗
「島田紳助さんの芸能界引退」 (たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◆「追悼・小尾俊人氏」=植田康夫
※おび・としと氏=元みすず書房編集代表。 (うえだ・やすお=本紙編集参与)
◆連載=活字シアター<第418回>
◎上州文化の育成に貢献した書店「煥乎堂」の巻<第52回>
■8面
◆特集=『法隆寺金堂壁画』(岩波書店)刊行に寄せて―
◎清水眞澄「後世に残る画期的成果 『法隆寺金堂壁画』の刊行」 (しみず・まずみ氏=三井記念美術館館長)
◎松本俊喬「壁画再現模写の回想」 (まつもと・としたか氏=日本画家・女子美術大学名誉教授)
◎小林澄夫「木舞土壁と鏝絵」 (こばやし・すみお氏=「月刊左官教室」元編集長)
◎大山敦士「法隆寺金堂壁画の観音菩薩は脇侍の鑑」 (おおやま・あつし氏=アートテラー)
◎大宮伸介「金堂壁画研究の新たな出発点」 (おおみや・しんすけ氏=岩波書店美術書編集部)
<今週の書評>
■4面<学術・思想>
◆著:柴垣 和夫『マルクス=宇野経済学とともに』(日本経済評論社)
評:橋本健二(武蔵大学教授)
◆著:浜 矩子『「通貨」を知れば世界が読める ―“1ドル50円時代”は何をもたらすのか?』(PHP研究所)
評:塚本恭章(愛知大学経済学部専任教員)
■5面<文学・芸術>
◆『「槙林滉二著作集」 全四巻』(和泉書院)
評:尾西康充(三重大学教授)
◆著:中村邦生『転落譚』(水声社)
評:芳川泰久(文芸評論家、早稲田大学教授)
■6面<読物・文化>
◆著:司 修『本の魔法』(白水社)
評:加藤宗哉(作家・「三田文学」編集長)
◆著:はらだ たけひで『放浪の画家 ニコ・ピロスマニ ―永遠の憧憬、そして帰還』(冨山房インターナショナル)
評:沼野恭子(東京外国語大学教授)
◆著:アクセル・カーン『モラルのある人は、そんなことはしない ―科学の進歩と倫理のはざま』(トランスビュー)
評:小原克博(同志社大学教授)
◆編著:田島泰彦・山本博・原寿雄『調査報道がジャーナリズムを変える』(花伝社:発行、共栄書房:発売)
評:山田健太(専修大学准教授)
<次週予告>
◎9月9日号=写真家・鬼海弘雄氏インタビュー(聞き手・鈴木一誌氏)
(8頁・定価260円)
※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)
<風来>

「テレジェニック・パーソン」(Telegenic Person)という言葉がある。「フォトジェニック」(Photogenic 写真写りのよい)という言葉をもじって造られ、「テレビ写りがよく、テレビで見ると面白い人」といった意味がある
▼そんな「テレジェニック・パーソン」だった前田武彦氏が亡くなり、前田氏を上まわる「テレジェニック・パーソン」であった島田紳助氏が突如、引退することになった
▼週に6本のレギュラー番組を抱え、視聴率も稼いでいたので、紳助氏引退の後をどうカバーするか、テレビ局は頭が痛い。なにしろ、レギュラー番組を放映する局は日本テレビ系、ABCテレビ系(大阪)、TBS系、テレビ東京系、フジテレビ系などに及び、CMも4社に出ていた
▼そんな島田氏の引退で驚いたのは、8月24日(水曜日)朝7時のNHKのTVニュースが「島田紳助引退」をトップに持ってきたことである。そして、24日付のスポーツ紙は在京6紙全て1面トップで中面2頁位の関連記事を掲載し、一般紙も社会面で大きく報じた
▼雑誌は締切の関係で、木曜日発売の『週刊新潮』と『週刊文春』は、半頁か一頁半位の記事しか掲載出来なかった。このうち、『週刊文春』は、以前、島田氏司会の番組での出演者の発言が右翼の怒りを買い、その解決を暴力団筋の人間に頼み、島田氏と暴力団の関係が出来たのが引退の原因になったと報じたが、実際は島田氏自身の発言だったようだ
▼類稀なる「テレジェニック・パーソン」の引退劇は、現実の出来事なのに、テレビドラマのシーンを見ているような思いに誘った。






