2011年 7月29日号

<今週の特集>2011年7月29日号 「夏の文庫大特集」
<トップ・1面>
幅允孝氏「震災後を越えて今、読むべき文庫本16冊」
(紀伊國屋書店新宿南店にて撰書)
(はば・よしたか氏=ブック・ディレクター。BACH代表。書店等のプロデュース、本の制作、執筆他、幅広く活躍)
2~7面
◇著者・訳者から読者へ
平谷美樹『義経になった男 全4巻』(ハルキ文庫)
大倉崇裕『聖域』(創元推理文庫)
夏川草介『神様のカルテ』(小学館文庫)
吉川一義『失われた時を求めて』(プルースト作、岩波文庫)
長谷川 毅『暗闘』(中公文庫)
伊東 潤『戦国無常 首獲り』(講談社文庫)
大沼紀子『真夜中のパン屋さん』(ポプラ文庫)
小山太一『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻・大胆不敵の巻』(P・G・ウッドハウス作、文春文庫)
早見和真『ひゃくはち』(集英社文庫)
岸田るり子『天使の眠り』(徳間文庫)
堂場瞬一『大延長』(実業之日本社文庫)
神立尚紀『零戦 最後の証言 全2巻』(光人社NF文庫)
楡周平『プラチナタウン』(祥伝社文庫)
高橋由太『つばめや仙次 ふしぎ瓦版』(光文社文庫)
幡 大介『遊里の旋風 大富豪同心』(双葉文庫)
伊藤 礼『こぐこぐ自転車』(平凡社ライブラリー)
坂口恭平『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出文庫)
中村 計『佐賀北の夏 甲子園史上最大の逆転劇』(新潮文庫)
8~14面
◇わが社のロングセラー
岩波文庫・・・宮本常一著『忘れられた日本人』評:佐野眞一
光文社文庫・・・赤川次郎著『杉原爽香シリーズ 若草色のポシェット』評:山前 譲
双葉文庫・・・佐伯泰英著『居眠り磐音 江戸双紙シリーズ』
新潮文庫・・・中沢けい著『楽隊のうさぎ』
徳間文庫・・・柴田よしき著『激流』上・下
文春文庫・・・山本一力著『あかね空』評:縄田一男
ハルキ文庫・・・和田はつ子著『料理人季蔵捕物控』シリーズ
小学館文庫・・・仙川 環著『感染』
実業之日本社文庫・・・東野圭吾著『白銀ジャック』評:千街晶之
河出文庫・・・長野まゆみ著『少年アリス』
ポプラ文庫・・・地震イツモプロジェクト編『地震イツモノート』評:永田宏和
中公文庫・・・谷崎潤一郎著『陰翳礼讃』評:水口義朗
講談社文庫・・・小峰元著『アルキメデスは手を汚さない』評:香山二三郎
創元推理文庫・・・エラリー・クイーン著『ローマ帽子の謎』評:中村有希
集英社文庫・・・北方謙三著『楊令伝』シリーズ 評:山田裕樹
光人社NF文庫・・・中村秀樹著『本当の潜水艦の戦い方』
祥伝社文庫・・・小池真理子著『会いたかった人』評:細谷正充
平凡社ライブラリー・・・林達夫・久野収著『思想のドラマトゥルギー』評:佐復秀樹
15・16面
◇新刊・近刊ピックアップ
岩波文庫・・・ジョン・ステュアート・ミル著『大学教育について』
祥伝社黄金文庫・・・池谷敏郎著『ここ10年で、これだけ変わった!最新医学常識99』
新潮文庫・・・アーバン・ウェイト著『生、なお恐るべし』
徳間文庫・・・山田正紀著『神獣聖戦 Perfect Edition 』上・下
双葉文庫・・・鳥羽 亮著『疾風の河岸』
文春文庫・・・田原総一朗著『ドキュメント東京電力』
集英社文庫・・・吉田修一著『あの空の下で』
ポプラ文庫ピュアフル・・・倉数 茂著『黒揚羽の夏』
実業之日本社文庫・・・今野 敏著『排除 潜入捜査』
光文社文庫・・・安達 瑶著『生贄 裏探偵・涼次Ⅱ』
ハルキ文庫・・・早見 俊著『八丁堀夫婦ごよみ』
講談社文庫・・・百田尚樹著『風の中のマリア』
光人社NF文庫・・・木元寛明著『本当の戦車の戦い方 陸上自衛隊の最前線を描く』
平凡社ライブラリー・・・松下 裕著『増訂 評伝中野重治』
河出文庫・・・石井好子著『巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる』
中公文庫・・・井口武夫著『開戦神話』
創元推理文庫・・・渡辺 温著『アンドロギュノスの裔(ちすじ)』
小学館文庫・・・山田風太郎著『戦中派焼け跡日記』
12~14面
◇文庫クイズ
「著者はだれだ!?」各出版社から1問ずつ、計18社より出題(紙面のどこかにヒント)。
図書カードを進呈。応募方法等の詳細は今週号・14面に掲載。締切:8月15日(当日消印有効)
<今週の読物>
■16面
◆連載=活字シアター<第414回>
◎上州文化の育成に貢献した書店「煥乎堂」の巻<第48回>
◆連載=気仙沼支援記<第2回>/西野一夫
(にしの・かずお氏=日本図書館協会・常務理事)
<次週予告>
◎8月5日号=上野千鶴子氏震災復興支援公開講演「生き延びるための思想」載録
(7月9日、東京・東京大学弥生講堂・一条ホールにて)(8頁・定価260円)
※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)
<風来>

7月18日は祝日のため、夕刊がなく、「なでしこジャパン」がサッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝したニュースが新聞で伝えられたのは19日だった。当日はスポーツ紙だけでなく、一般紙も1面から大々的にお祝いムードの記事を掲載した
▼しかし、同日の日経産業新聞によれば、なでしこの優勝は逆風下の快挙だったという。東京電力の福島第1原発の事故の影響で、なでしこが強化合宿で利用する福島県の練習拠点が使えなくなり、東電保有の日本女子サッカーチームが廃部になるなどの動きがあったからだ
▼そしてさらに、日経産業は、こんな事実も伝えていた。「サッカーは女子の場合、日本代表選手でもプロ契約は一部にとどまり、多くの選手が別の仕事やアルバイトなどで生計を立てている。男子はチャーター機やビジネスクラス、ホテルも4つ星以上と規定される一方で、女子はまだエコノミー」
▼それでも「今はわずかな日当や勝利給が出るものの、今大会規定の報奨金は優勝で1人当たり150万円、準優勝で100万円。男子は優勝で3500万円だから雲泥の差だ」と、同記事は指摘している
▼スポーツ・ジェンダーという言葉があるのかどうか知らないが、これはスポーツにおける性差別である。なでしこは、3年前の北京五輪で4位に入って世界で注目される存在になり、今回のW杯優勝となった
▼だが、東電が巨費を投じて建設し、福島県に寄贈したサッカー施設「Jヴィレッジ」の再開が困難で、なでしこをとりまく環境は厳しい。せっかくのW杯優勝なのに、お寒い話である。






