2011年 8月 5日号

上野千鶴子氏 震災復興支援公開講演「生き延びるための思想」載録
(7月9日、東京・東京大学弥生講堂・一条ホールにて)
※うえの・ちづこ氏=社会学者・WAN(NPO法人ウィメンズ アクション ネットワーク理事長。東京大学を3月に退職。著書に『家父長制と資本制』『生き延びるための思想』など。
<今週の読物>
■1面
◆連載=彩祭流転<第4回>/下平竜矢
東京都台東区「亡者送り」2009年(しもひら・たつや氏=写真家)
■3面
◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第14回>/横尾忠則
「少年探偵団 南洋に行く」(よこお・ただのり氏=美術家)
◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第11回>/椎根 和
(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)
◆文芸同人誌評
白川正芳/三好一彦『東日本大震災に思う』(「ずいひつ 遍路宿」一九〇号)
玉井五一『Qへの独白めいた気儘な手紙』(「Q文学」二号)ほか (しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◆フォト&アート
やなせたかし作 宇野亜喜良illustration『霧野仙子』(かまくら春秋社)
◆荻野アンナ氏講演会開催『大震災 欲と仁義』(荻野アンナとゲリラ隊著、共同通信社刊行)
7月16日、東京・八重洲ブックセンター本店にて。
■4面
◆論潮<8月>
小谷野 敦(こやの・とん氏=作家・比較文学者)
◆新刊紹介
飯田哲也・佐藤栄佐久・河野太郎著『「原子力ムラ」を超えて』(NHK出版)
■5面
◆文芸<8月>
田中弥生/本谷有希子『ぬるい毒』、村田沙耶香『タダイマトビラ』ほか(たなか・やよい氏=文芸評論家)
◆新刊紹介
清水婦久子著『国宝 「源氏物語絵巻」を読む』(和泉書院)
■7面
◆連載=活字シアター<第415回>
◎上州文化の育成に貢献した書店「煥乎堂」の巻<第49回>
◆田原総一朗の取材ノート/田原総一朗
「壮大な無駄が出て来ない危機」(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◆出版メモ
講談社刊行・絵本『新幹線のたび~はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断~』(作・コマヤスカン氏)
◆読書人登場/高塚鎭昭氏
「源氏物語千年紀の年」
■8面
◆特集=「没後100年 青木繁展―よみがえる神話と芸術」開催について~
文・貝塚健氏「<海の幸><わだつみのいろこの宮>など可能な限りの作品数を展示」(同館学芸員)
/処:石橋財団 ブリヂストン美術館(主催)/期間:~2011年9月4日まで
(開館時間・休館等の詳細は同館・公式ホームページにて)
<今週の書評>
■4面<学術・思想>
◆編:富永茂樹『啓蒙の運命』(名古屋大学出版会)
評:塩川徹也(東京大学名誉教授)
◆著:シルヴィ・ヴェイユ『アンドレとシモーヌ ―ヴェイユ家の物語』(春秋社)
評:鈴木順子(明治学院大学非常勤講師)
■5面<文学・芸術>
◆著:池澤夏樹『完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス』(河出書房新社)
評:中村邦生(作家)
◆著:木下 卓『旅と大英帝国の文化 ―越境する文学』(ミネルヴァ書房)
評:荒木正純(白百合女子大学教授)
■6面<読物・文化>
◆著:千足伸行『交響する美術 ―ルネサンスからピカソへ』(小学館)
評:島田紀夫(石橋財団ブリヂストン美術館館長)
◆著:北原保雄『北原保雄トークアンソロジー ―日本語とともに』(勉誠出版)
評:國廣哲彌(東京大学名誉教授)
◆著:ジョナス・メカス『メカスの難民日記』(みすず書房)
評:福間健二(詩人・映画監督・文化研究者)
◆著:アヴィ・スタインバーグ『刑務所図書館の人びと ―ハーバードを出て司書になった男の日記』(柏書房)
評:吉田一彦(神戸大学名誉教授)
<次週予告>
◎8月12日号=森彰英・松井今朝子(対談)「『武智鉄二という藝術』をめぐって」 (8頁・定価260円)
※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)
<風来>

7月24日正午から、テレビ放送が東北3県を除いて地上デジタル放送に完全移行し、衛星放送も同時にデジタル化された。そこで、同日午後、NHK会長と民放連会長が共同記者会見し、完全移行は円滑に行われたと語った
▼これは、デジタル化についてのお知らせの効果によるものだそうだが、今回のデジタル化に際しては、そのお知らせなるものが目ざわりで、怒りを覚えた。たとえば、アナログテレビの画面にテロップでデジタル化を知らせる文字が四、六時中流されたのも、その一つである
▼最初は、画面の下の方に小さな文字で入っていたのが、デジタル化の実施直前になると、画面の左側に大きな文字で「アナログ放送/終了まで/あと×日!」という文字が毎日掲げられるようになった
▼NHKのBS放送で、溝口健二の「雨月物語」が放映されるというのでビデオ録画を予約した時も,、この文字を目にした。その時、これは、文化を殺戮する行為なのではないかと思った。放送という文化事業にたずさわる者が、名画の放映をデジタル化のお知らせなどで阻害してはならないからだ
▼こんなことをやっていながら、総務省はケーブルテレビ局がデジタル波の変換を行なうことでアナログテレビでも2015年3月末まで地上デジタル放送が見られることを国民に周知させていなかった
▼またデジタル化によって、視覚の不自由な人がラジオのFM波でテレビの音声を聴くということが不可能になった。アナログテレビの音声に使用されていたFM波の放送がテレビでは廃止されたからである。新しい技術が全て良いというわけではないのだ。






