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2011年 9月 16日号

11年09月16日号

<今週の読物>

■1面

◆連載=彩祭流転<第10回>/下平竜矢

神奈川県横須賀市 「虎踊り」2006年(しもひら・たつや氏=写真家)

■3面

◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第20回>/横尾忠則

「前近代」と「モダニズム」 (よこお・ただのり氏=美術家)

◆連載=読写(どくしゃ)!一枚の写真から<第6回>/岩尾光代

写真「船上からアメリカの陸を見ている日本人移民の一団 上陸許可を拒否され日本に追い還される人々」 (いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)

◆フォト&アート

篠野志郎編著「東アナトリアの歴史建築 Stone Arks in Oblivion」(彩流社)

◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第17回>/椎根 和

(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)

◆著者から読者へ=持続可能な社会のために/足立直樹

足立直樹著『もう空気は読まなくていい―ポスト3・11を生き抜くために』
(ワニ・プラス発行、ワニブックス発売) (あだち・なおき氏=サステナビリティ・プランナー)

■6面

◆特集=小関与四郎写真集『クジラ解体』(春風社)刊行に寄せて―

山本一力氏「クジラに愛情を抱いている一冊」 (やまもと・いちりき氏=作家)
小関新人氏「2011年 日本捕鯨の危機」 (こせき・あらと氏=ジャーナリスト。早稲田大学メディア文化研究所招聘研究員)
佐々木幹郎氏「巨大なものへの祈りを撮る」 (ささき・みきろう氏=詩人)

■8面

◆田原総一朗の取材ノート/田原総一朗

「新しいかたちの“近代の超克”」 (たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)

◆連載=活字シアター<第420回>

◎上州文化の育成に貢献した書店「煥乎堂」の巻<第54回>

◆出版メモ
  専修大学出版局刊行

日髙義博著『読書と人生 刑法学者による百学百話』

  吉川弘文館刊行

江原絢子・東四柳祥子『日本の食文化史年表』

◆受賞=☆第18回小学館ノンフィクション大賞 贈賞式開催(9月2日、東京)

大賞=河野啓氏『北緯43度の雪』、小倉孝保氏『柔の恩人―「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(受賞作は小学館から単行本で刊行される)

☆第21回Bunkamuraドゥマゴ文学賞決定(2011年度)

受賞作=磯﨑憲一郎氏『赤の他人の瓜二つ』(講談社)

☆第57回角川俳句賞・第57回角川短歌賞決定

角川俳句賞=永瀬十悟氏『ふくしま』、角川短歌賞=立花開氏『一人、教室』

☆創立100年記念 拡大版(第18回)三田文学新人賞決定

小説部門・当選作=長野慶太氏『女子行員・滝野』、評論部門・当選作=金子遊氏『弧状の島々 ソクーロフとネフスキー』

◆催しもの=「土門拳の古寺巡礼」

(主催:財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団)
・会場:八王子市夢美術館(東京・八王子市八日町8-1)
・日時:9月16日~11月23日 ・お問合せ:同館・電話.042-621-6777
・※写真作品展観。他に講師によるギャラリートークを開催予定(10/20日、11/6日、11/18日)

<今週の書評>

■4面<学術・思想>

◆著:蔵持不三也『英雄の表徴―大盗賊カルトゥーシュと民衆文化』(新評論)

評:池上俊一(東京大学大学院教授)

◆著:木本好信『藤原仲麻呂―率性は聡く敏くして』(ミネルヴァ書房)

評:中川 收(北海道薬科大学名誉教授)

◆編:平野健一郎・土田哲夫・村田雄二郎・石之渝『インタビュー 戦後日本の中国研究』(平凡社)

評:関 智英(東京大学大学院博士課程)

◆編:新井一寛・岩谷彩子・葛西賢太『映像にやどる宗教、宗教をうつす映像』(せりか書房)

評:毛利嘉孝(東京藝術大学准教授)

■5面<文学・芸術>

◆著:古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』(新潮社)

評:町口哲生(評論家・哲学専攻)

◆著:山内令南『癌だましい』(文藝春秋)

評:近藤裕子(東京女子大学准教授)

◆著:テリー・イーグルトン『詩をどう読むか』(岩波書店)

評:福間健二(詩人・映画監督・文化研究者)

◆著:関 礼子『女性表象の近代―文学・記憶・視覚像』(翰林書房)

評:金井景子(早稲田大学教授)

■7面<読物・文化>

◆著:辺見 庸『水の透視画法』(共同通信社)

評:高橋哲哉(東京大学教授)

◆著:遠山 啓『算数の探検 全10巻』(日本図書センター)

評:角 大輝(大阪大学大学院准教授)

◆著:ひこ・田中『ふしぎなふしぎな子どもの物語―なぜ成長を描かなくなったのか?』(光文社)

評:長山靖生(文芸評論家)

◆著:伊東幸夫 編:藤井秀男『東京都ガラクタ区お宝村』(エコール・セザム)

評:飯田裕康(映画専門大学院大学教授)

<次週予告>

◎9月23日号=辻村深月氏インタビュー「言葉を求めぬ人のためにも」( 作家)

(8頁・定価260円)

※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)

<風来>

furai

 1998年に本紙は創刊40周年を迎え、その年の4月3日号から何回かにわたって記念の特集を行なった。第一弾は「元気のでる出版」というテー マで、第1面に当時、草思社社長だった加瀬昌男氏へのインタビュー記事を掲載した

▼加瀬氏に登場してもらったのは、その頃、草思社がベストセラーを連発し、出版活動が注目されていたからである。たとえば、97年10月に1万5千部 の初刷で出発したフランチェスコ・アルベローニ著、大久保昭男訳『他人をほめる人、けなす人』が98年3月には100万部を突破した

▼そしてM・スコット・ペック著、森英明訳『平気でうそをつく人たち』やマークス寿子著『ひ弱な男とフワフワした女の国日本』などもベストセラーとなった が、加瀬氏は社長でありながら、現役編集者として、ユニークな編集会議を行なった

▼会議には、営業部員も出席し、タイトルについて活発に意見を述べた。たとえば『平気でうそをつく人たち』は、最初、原題の〝PEOPLE OF LIE〟に 忠実な『うそをつく人たち』に決まっていたのだが、会議の翌日、営業部長が「『平気で』という言葉をつけましょうよ」と提案し、変更された

▼また『他人をほめる人、けなす人』のタイトルも、編集部員が『他人をほめる人、ほめない人』としていたのを、営業部長の「『けなす人』がいいんじゃな いか」という提案で「ほめない人」が「けなす人」となった

▼このように、編集、営業が垣根を越えてタイトルを工夫し、ベストセラーをつくった草思社の創業者である加瀬氏が亡くなられた。ご冥福をお祈りした い。

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