2011年 9月30日号

◇特集=斎藤貴男・武田徹 対談<3・11以後のジャーナリズム>
「3.11以後のジャーナリズム―著書、震災後の報道をめぐって」
※さいとう・たかお氏=ジャーナリスト。月刊誌『g2 Vo.18』(講談社)に「東電の研究」を掲載。著書に『民意のつくられかた』(岩波書店)、『機会不平等』、『梶原一騎伝』、『強いられる死』ほか多数。
※たけだ・とおる氏=ジャーナリスト。恵泉女学園大学教授。著書に『私たちはこうして「原発大国を選んだ」』(中央公論新社)、『原発報道とメディア』(講談社)、『ジャーナリストはどう日常を切り取ればいいのか』、『「隔離」という病い』、『ニッポンの素』、『NHK問題』ほか多数。
<今週の読物>
■1面
◆連載=彩祭流転<第12回>/下平竜矢
神奈川県大磯町「相模国府祭」2006年 (しもひら・たつや氏=写真家)
■3面
◆論潮<10月>=小谷野敦
大臣が「即戦力」でなかったら困るではないか (こやの・とん氏=作家・比較文学者)
◆新刊紹介=山田奨治著
『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(人文書院)
■4面
◆文芸<10月>=田中弥生
田中慎弥「共喰い」(すばる)、柴崎友香「ここで、ここで」(群像)ほか (たなか・やよい氏=文芸評論家)
◆新刊紹介=関口安義氏 他
『芥川龍之介研究年誌 第5号 最終号』(芥川龍之介研究年誌の会)
■6面
◆特集=「精選ブックレットあんない」
☆ブックレット・エッセイ/東京堂書店 畠中理恵子氏
「ブックレットは知の入口」
■7面
◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第22回>/横尾忠則
「焼跡に聳える大阪城」 (よこお・ただのり氏=美術家)
◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第19回>椎根 和
(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)
◆連載=活字シアター<第422回>
◎上州文化の育成に貢献した書店「煥乎堂」の巻<第56回>
■8面
◆田原総一朗の取材ノート/田原総一朗
「決断出来ない日本にアメリカは」(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森 彰英
「ジャーナリスト矢崎泰久 状況のなかを駆け抜け続けて55年(上)」
―野次馬根性を失っていない「ぢぢ放談」
※月刊誌「創」(創出版)の連載「ぢぢ放談」(語り:永六輔氏と矢崎泰久氏)
(もり・あきひで氏=フリーライター)
◆トピック=むのたけじ氏 出版刊行記念講演会
岩波新書刊行『希望は絶望のど真ん中に』(9月16日、東京堂書店神田本店にて)
※むの・たけじ氏=ジャーナリスト。著書に『たいまつ十六年』(岩波現代文庫所収)、『戦争絶滅へ、人間復活へ―93歳・ジャーナリストの発言』(岩波新書)ほか
◆受賞=第18回丸山薫賞決定
第91回オール読物新人賞決定(9月16日、東京)
<今週の書評>
■3面<学術・思想>
◆著:ワシーリー・モロジャコフ『ジャポニズムのロシア ―知られざる日露文化関係史』(藤原書店)
評:貝澤 哉(ロシア文学・早稲田大学教授)
◆編:酒井啓子『<アラブ大変動>を読む ―民衆革命のゆくえ』(東京外国語大学出版会)
評:鹿島正裕(金沢大学教授)
■4面<文学・芸術>
◆著:佐々木 敦『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』(メディア総合研究所)
評:栗原 裕一郎(評論家)
◆著:廣野 由美子『一人称小説とは何か ―異界の「私」の物語』(ミネルヴァ書房)
評:中川僚子(聖心女子大学教授)
■5面<読物・文化>
◆著:内田 繁『戦後日本デザイン史』(みすず書房)
評:柏木 博(デザイン評論家)
◆著:山内 由紀人『三島由紀夫vs.司馬遼太郎 ―戦後精神と近代』(河出書房新社)
評:松本 徹(文芸評論家)
◆著:ロバート・K・ウィットマン/ジョン・シフマン『FBI美術捜査官 ―奪われた名画を追え』(柏書房)
評:川成 洋(法政大学教授)
◆著:ジョン・マリンズ/ランディ・コミサー『プランB ―破壊的イノベーションの戦略』(文藝春秋)
評:吉野太喜(ライター)
<次週予告>
◎10月7日号=中沢新一 ロングインタビュー『日本の大転換』刊行を機に~
(10頁・特価280円)
※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)
<風来>

タブロイド判でなく、大判のブランケット判の新聞は、一覧性という面で優れた特色がある。1ページの紙面の中に、いろいろなニュースが混在し、見出しの段数やニュースの置かれた位置によって、ニュース・ヴァリューを一眼で判断出来る
▼時には、同じページに関連するニュースが同居し、2つのニュースを関連させながら、読むことも出来る。そのことを、9月20日付の毎日新聞と東京新聞の朝刊を読んで体験した
▼そのニュースとは、9月19日、東京都新宿区の明治公園で開かれた「さようなら原発5万人集会」と、同じ日、北九州市で東京電力福島第1原発事故後、初めて開かれた日本原子力学会の大会を伝えるものである
▼毎日は第24面、東京は26面と27面に2つのニュースが並んで掲載されている。このうち毎日の見出しは、原子力学会のニュースについては、<「想像力乏しかった」/原子力学会研究者から反省の弁>、脱原発集会については、<日本全体で考えて/まだ隠しているのでは/「安全」うそだった><避難者も叫び>であった
▼東京は「こちら特報部」という解説ページで、日本原子力学会の大会の見出しは、<「反省」も対話なし/原子力学会 事故後初の大会/自己批判「安全神話を創作」 /円滑進行理由に質疑応答せず ムラの閉鎖性は不変?>、原発集会は<「さようなら原発」集会・デモ/密着ルポ/「抵抗の意思しっかり」「子の将来のために」>(小さな見出しは省略)である
▼対照的な出来事が同一紙面で報じられると、本文を読まなくても、3・11以後の状況が生々しく伝わってくる。






