2011年11月25日

◇特集=フレデリック・ワイズマン監督トークショー載録(聞き手=鈴木一誌)「現代アメリカ最大の映画作家」
「フレデリック・ワイズマンのすべて」を機に
※フレデリック・ワイズマン氏=1930年、ボストン生まれ。世界を代表する現役の映画作家。イエール大学、ソルボンヌ大学で学ぶ。1967年、ドキュメンタリー『チチカット・フォーリーズ』で監督デビュー。以来、『セラフィタの日記』と『最後の手紙』の劇映画二本を含みながら、一貫して、アメリカ社会の組織・機関の日常を撮りつづける。
※すずき・ひとし氏=ブックデザイナー。東京造形大学在学中に、杉浦康平氏(グラフィックデザイナー)に師事。1985年に独立。著書に『画面の誕生』など。
<今週の読物>
■1面
◆連載=彩祭流転<第20回>/下平竜矢
埼玉県秩父市「浦山の獅子舞」2007年 (しもひら・たつや氏=写真家)
■3面
◆ジョン・グリシャム初の児童ミステリー誕生!
『少年弁護士 セオの事件簿』(岩崎書店)刊行に寄せて
・石崎洋司「さすがはグリシャム! ―大人読者もしっかり楽しめる」
(いしざき・ひろし氏=作家、翻訳家)
・白石 朗「子どもを生き生きと描ける作家 ―グリシャム・マジックも健在」
(しらいし・ろう氏=翻訳家)
・杉江松恋「背伸びのない少年の葛藤と冒険 ―どのくらい成長するか楽しみ」
(すぎえ・まつこい氏=書評家)
・岩崎健一「不可能を可能にした少年法廷小説 ―日本の小説にはなかったリアルな描写」
(いわさき・けんいち氏=弁護士、岩崎法律事務所代表)
※ジョン・グリシャム氏=小説家。著書に『ザ・ファーム/法律事務所』『ペリカン文書』ほか多数。年に最低1作は書き続け、多くはベストセラーになっている。1994年から2000年まで全米1位のベストセラー作家を続けるという偉業も達成。
■5面
◆新刊紹介=藤井省三著
『中国語圏文学史』(東京大学出版会)
■7面
◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第30回>/横尾忠則
「二度目の画家宣言」(よこお・ただのり氏=美術家)
◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第27回>椎根 和
(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)
◆文学の時=安倍夜郎<十一月>
「1896年(明治29年)11月23日 樋口一葉 没 享年24歳」 (あべ・やろう氏=漫画家)
◆著者から読者へ=「千年の時を飛び越えて」
加藤千恵『あかねさす ―新古今恋物語』(河出書房新社)
(かとう・ちえ氏=歌人・作家)
◆フォト&アート/ピエルパオロ・ミッティカ著・児島 修訳
『原発事故20年 ―チェルノブイリの現在』(柏書房)
「チェルノブイリの立入禁止区域内のありのままの光景をカメラにおさめた静謐なるドキュメント。」
◆連載=活字シアター<第430回>
◎仏教書出版四〇〇年の「本屋」法藏館の巻<第4回>
■8面
◆田原総一朗の取材ノート/田原総一朗
「真剣に考え、逃げない小沢一郎氏」
(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◆出版界
イーブックイニシアティブ『電子書籍版 立花隆全集』刊行開始記者会見
◎11月14日東京ドームホテルにて
◆出版メモ
◎吉川弘文館刊行・藤井讓治著『日本近世の歴史』(全6巻が刊行開始)
◎ブレーン刊行・新井 恵美子著『七十歳からの挑戦 ―電力の鬼松永安左エ門』
◎日本編集者学会発行・トランスビュー販売『EDITORSHIP エディターシップ Vol.1 時代を画した編集者』
◆受賞
◎第6回ゲスナー賞(雄松堂書店主催)決定
◎第7回河上肇賞(藤原書店主催)決定
◆読書人登場/内田貴子氏
「欲しい若年層の上司に受ける履歴書の書き方」
※「読書人登場」コーナーでは、皆様からの原稿を募集しております。お気軽にご応募下さい。
<今週の書評>
■4面<学術・思想>
◆著:水野千依『イメージの地層 ―ルネサンスの図像文化における奇跡・分身・予言』(名古屋大学出版会)
評:池上英洋(國學院大學准教授)
◆著:中島義道『悪への自由 ―カント倫理学の深層文法』(勁草書房)
評:加賀野井 秀一(中央大学教授)
◆編著:青木理・梓澤和幸・河﨑健一郎『国家と情報 ―警視庁公安部「イスラム捜査」流出資料を読む』(現代書館)
評:小暮修三(東京海洋大学教員)
◆著:アルベルト・ゴンサレス・トゥロヤーノほか『集いと娯楽の近代スペイン ―セビーリャのソシアビリテ空間 』(彩流社)
評:宇野和美(翻訳家)
■5面<文学・芸術>
◆著:アルチュール・ランボー 訳:鈴村和成『ランボー全集 ―個人新訳』(みすず書房)
評:和合亮一(詩人)
◆著:秋山虔『源氏物語の論』『平安文学の論』(笠間書院)
評:藤井貞和(詩人、立正大学教授)
◆著:楊 逸 現代語訳:黒田真美子『楊逸が読む聊斎志異』(明治書院)
評:末國善己(文芸評論家)
■6面<読物・文化>
◆著:五十嵐 太郎『現代日本建築家列伝 ―社会といかに関わってきたか』(河出書房新社)
評:内田青蔵(建築史家)
◆著:田中ゆかり『「方言コスプレ」の時代 ―ニセ関西弁から龍馬語まで』(岩波書店)
評:円満字 二郎(編集者・ライター)
◆著:舟越 桂『個人はみな絶滅危惧種という存在 ―彫刻家・舟越桂の創作メモ』(集英社)
評:大森暁生(彫刻家)
◆著:麿 赤兒『怪男児 麿赤兒がゆく ―憂き世 戯れて候ふ』(朝日新聞出版)
評:西堂行人(演劇評論家・近畿大学教授)
<次週予告>12月2日号
◎上野千鶴子・古市憲寿トークショー載録<『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』(光文社)刊行を機に>
(8頁・定価260円)
※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)
<風来>

環太平洋経済連携協定(TPP)の参加に賛成か反対か、国論を2分するような論議が続いているさなか、野田佳彦首相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で交渉参加に向けて関係国との協議に入る方針を表明し、オバマ大統領との会議でも交渉参加の方針を伝えた
▼与党の民主党内にも強い反対論があるというのに、野田首相は参加の方向に突っ走っている。そんな中で、東京新聞の11月15日付朝刊の「こちら特報部」というページに気になるニュースが出ていた
▼それは11日の参院予算委員会でのTPP集中審議で「投資家対国家の紛争解決(ISD)」条項をめぐっての佐藤ゆかり議員(自民)の質問に対して、野田首相が言葉に詰まってしまい、審議が中断したということである
▼野田首相は、審議が再開されると、「(ISD条項については)寡聞にして詳しく知らなかった」と答えた。この条項には、条項の保護を受ける海外の投資家が投資先の国との間で紛争が起きた場合には、世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターへ仲裁を申し立てることが可能と定めてある
▼そのため「訴訟を通して国内ルールが反故(ほご)にされ、変質を迫られる危険がある」と金子勝氏は指摘している(東京新聞)が、11月14日発行の東京スポーツの「阿呆の遠吠え」というコラムで、堤堯氏もこの条項の危険性を指摘している
▼堤氏によると、訴えの当否は世界銀行傘下の仲裁機関が裁定し、審議は1回限りの非公開で上訴もできず、カナダやメキシコはそれぞれ1000万ドルと1600万ドルをむしり取られたという。恐しい話である。






