2012年1月13日号

◇辺見庸氏インタビュー「言葉としての力を生み出す」
詩集『眼の海』刊行を機に
※へんみ・よう氏=作家。早大卒。1970年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長、編集委員などを経て、96年退社。その間、78年中国報道で日本新聞協会賞、87年中国当局から国外退去処分を受ける。91年に『自動起床装置』で第105回芥川賞、94年に『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年に詩文集『生首』で第16回中原中也賞、2012年に『眼の海』で第42回高見順賞を受賞。その他の著書に『辺見庸コレクション』(全三巻)『私とマリオ・ジャッコメッリ』など。1944年宮城県石巻市生まれ。
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<今週の読物>
■1面
◆連載=彩祭流転<第25回>/下平竜矢
東京都台東区「佃島盆踊り」2010年 (しもひら・たつや氏=写真家)
■3面
◆特集=大野晋編『古典基礎語辞典』(角川学芸出版発行・角川グループパブリッシング発売)について
・三浦佑之「成長してゆくだろう辞典」
(みうら・すけゆき氏=立正大学教授・国文学専攻)
・加藤千恵「言葉と向き合い世界と向き合う」
(かとう・ちえ氏=歌人・作家)
■4面
◆新刊紹介
八百啓介著『砂糖の通った道』(弦書房)
■6面
◆特集=ブータンに学ぶ「幸福とは何か」
芙蓉書房出版『国民幸福度(GNH)による新しい世界へ ―ブータン王国ティンレイ首相講演録―』、『ブータンから考える沖縄の幸福』、『ぶらりあるき 幸福のブータン』の三冊について
・福永正明「どのように「幸福な社会」を造るのか」
(ふくなが・まさあき氏=岐阜女子大学南アジア研究センター
センター長補佐・客員教授、日本GNH学会 常任理事・事務局長)
・高良 勉「ブータン王国が全人類に問う」
(たから・べん氏=詩人、批評家)
・木村 洋「神秘的な山間の小国の出来事」
(きむら・よう氏=元在名古屋国連事務所所長)
■8面
◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第34回>/横尾忠則
「タマとミンネとバーゴ」(よこお・ただのり氏=美術家)
◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第31回>椎根 和
(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)
◆フォト&アート/ジョイス・シドマン文 ベス・クロムス絵
『蝶の目と草はらの秘密』(冨山房)
「数々の賞に輝く詩人と画家の自然への賛歌の一冊」
◆映画時評<1月>/伊藤洋司
イ・チャンドン監督作品『ポエトリー アグネスの詩』。他に『永遠の僕たち』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』『重来』など。 (いとう・ようじ氏=中央大学准教授)
◆連載=本の国へようこそ<第19回>「日本の神さま」
◎みきつきみ 文・柳原良平 画
『どんぶらどんぶら七福神』(こぐま社)
◎富安陽子 文・飯野和好 絵
『小さな山神スズナ姫』(偕成社)
◎福永武彦
『古事記物語』(岩波少年文庫)
◎中沢新一 監修
『日本のもと 神さま』(講談社)
◎森須磨子 文・絵
『しめかざり』(福音館書店)
◎伊藤 遊
『つくも神』(ポプラ社)
◎外村吉之介
『少年民藝館』(筑摩書房)
選書協力/銀座教文館 子どもの本のみせ ナルニア国の皆さん
■9面
◆連載=活字シアター<第434回>
◎仏教書出版四〇〇年の「本屋」法藏館の巻<第8回>
■10面
◆連載=気仙沼支援記<第12回>西野一夫
「成澤商店のこと②」 (にしの・かずお氏=日本図書館協会・常務理事)
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森 彰英
「ノンフィクションの健在を示す「別冊宝島」(上)」
(もり・あきひで氏=フリーライター)
◆受賞
◎第46回「新風賞」贈呈式開催
(1月6日 東京・新宿のハイアット リージェンシー東京にて)
◎第42回「高見順賞」決定
(贈賞式は、3月16日 東京・飯田橋のホテルメトロポリタン・エドモントにて)
◆出版メモ
◎読書推進運動協議会制作
『2012 若い人に贈る読書のすすめ』
◎朝日新聞出版刊行
完全復刻アサヒグラフ『関東大震災/昭和三陸大津波』
◆読書人登場/山口美保氏
「私の自慢の蔵書」
※「読書人登場」コーナーでは、皆様からの原稿を募集しております。お気軽にご応募下さい。
<今週の書評>
■4面<学術・思想>
◆著:柄谷行人『「世界史の構造」を読む』(インスクリプト)
評:中島一夫(批評家)
◆著:坂本達哉『ヒューム 希望の懐疑主義 ―ある社会科学の誕生』(慶應義塾大学出版会)
評:桂木隆夫(学習院大学教授)
◆著:加藤幹郎『日本映画論 1933-2007 ―テクストとコンテクスト』(岩波書店)
評:田代 真(国士舘大学文学部教授)
■5面<文学・芸術>
◆著:佐川光晴『おれたちの青空』(集英社)
評:伊藤氏貴(文芸評論家)
◆著:安藤哲行『現代ラテンアメリカ文学併走 ―ブームからポスト・ボラーニョまで』(松籟社)
評:杉山 晃(清泉女子大学教授)
◆著: ヘルタ・ミュラー『息のブランコ』(三修社)
評:保坂一夫(日本大学非常勤講師)
◆編:大本泉・後藤康二・石出信正・北條博史・四ツ柳隆夫・千葉正昭
『小説の処方箋 ―小説にみる薬と症状』(鼎書房)
評:近藤裕子(東京女子大学准教授)
■7面<読物・文化>
◆著:栗田明子『海の向こうに本を届ける ―著作権輸出への道』(晶文社)
評:鷲尾賢也(評論家)
◆著:パトリシア・リーフ・アナワルト/監訳:蔵持不三也『世界の民族衣装文化図鑑
1 中東・ヨーロッパ・アジア編 2 オセアニア・南北アメリカ・アフリカ編』(柊風舎)
評:岩本真一(大阪経済大学日本経済史研究所研究員・同大学ほか非常勤講師)
◆著:城戸久枝『長春発ビエンチャン行 青春各駅停車』(文藝春秋)
評:寺田 操(詩人)
◆著:姜信子『今日、私は出発する ―ハンセン病と結び合う旅・異郷の生』(解放出版社)
評:港 千尋(写真家)
<次週予告>1月13日号
◎山田詠美氏インタビュー<『ジェントルマン』刊行を機に>
(8頁・定価260円)
※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)
<風来>

2011年のエンターテインメントの世界で最も注目されたのは、AKB48だったと言ってよい。そのAKB48の総合プロデューサーは作詞家の秋元康氏である
▼秋元氏と勝間和代さんとの対談をまじえたTV番組を基にした『秋元康の仕事学』という本が、NHK出版で昨年刊行された。この本を読むと、秋元氏が作詞家でありながら、小説・映画の企画・原作や監督、漫画の原作など、広い範囲にわたって活躍する秘密を教えられる
▼本書で秋元氏は、まず「企画力」について語っているが、その内容は特に構えたものではなく、ごく平凡な真理が語られる。秋元氏によると、「企画とは、自分の居場所をつくること」で、「〝この人がいないとダメなんだ〟とまわりに認めてもらえる手段でもある」から、「企画を考えるということは、実は誰にとっても身近なもの」であるという
▼そして、「企画のネタというのは、実は、日常の中にある」ので、「企画の入り口というものは気づくことから始まる」と語り、「僕は日常的にさまざまな気づきをリュックサックにどんどん入れて、必要なときに取り出すという作業を行っている」と述べている
▼「重要なのは、リュックサックに入れるときや、あるいは取り出すときに、その素材に対してどれだけ想像力を働かせて拡大できるかということ」で「そこにこそ、企画を生む秘訣がある」という
▼業界デビューを果たしたのが高校2年の時で、ラジオ番組に自分で書いた台本を投稿したことがきっかけだったという秋元氏の企画力とプロデュース力の真髄にあるものが何であるかを伝える本である。







