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2012年1月27日号

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※おおさわ・まさち氏=社会学者。東京大学大学院博士課程修了。著書に『ナショナリズムの由来』『不可能性の時代』『思想のケミストリー』など。1958年生。

※さとう・しん氏=東京大学大学院修士課程在籍・東京大学先端科学技術研究センター学内共同研究員。『鈴木茂三郎 二大政党のつくりかた』で河上肇賞奨励賞受賞。1988年生。

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<今週の読物>

■1面

◆連載=彩祭流転<第27回>/下平竜矢

山梨県市川三郷町「御幸祭」2007年 (しもひら・たつや氏=写真家)

■3面

◆連載=絵画の向こう側 ぼくの内側<第36回>/横尾忠則

「「タダノリ」ガメとの奇跡の遭遇」(よこお・ただのり氏=美術家)

◆連載=銀座を変えた雑誌Hanako!<第33回>椎根 和

(しいね・やまと氏=元ハナコ誌編集長。編集者)

◆映画時評<2月>/伊藤洋司

タル・ベーラ監督作品『ニーチェの馬』。他に『テトロ 過去を殺した男』『果てなき路』『J・エドガー』『ハンガー』など。 (いとう・ようじ氏=中央大学准教授)

◆フォト&アート/編:園田正雄・文:三好好三

『西武鉄道 昭和の記憶』(彩流社)
「西武鉄道ファン垂涎の貴重な一冊」

◆文学の時=安倍夜郎<一月>

1993年1月22日、安部公房 死去 (あべ・やろう氏=漫画家)

◆文庫日和

荒川洋治著『忘れられる過去』(朝日新聞出版)

■7面

◆連載=気仙沼支援記<第13回>西野一夫

「八木館長のこと①」 (にしの・かずお氏=日本図書館協会・常務理事)

◆受賞

◎第146回芥川賞、直木賞受賞者が決定
 (1月17日 東京・築地の新喜楽にて)

◆連載=活字シアター<第436回>

◎仏教書出版四〇〇年の「本屋」法藏館の巻<第10回>

◆出版メモ

◎海鳥社刊行
 山本 作兵衛著『新装改訂版 筑豊炭坑絵巻』

◎平凡社刊行
 森 英俊・野村宏平著『少年少女昭和ミステリ美術館 表紙でみるジュニア・ミステリの世界』

◆TOKYODO PRIME COLLECTION 第5弾
 「書物、さらなる海へ 港の人全点フェア」開催中

■8面

◆特集=「ニーチェの馬」(ベルリン国際映画祭銀熊賞)のタル・ベーラ監督に聞く

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※タル・ベーラはハンガリー生まれの映画監督。1981年、ブダペストの映画アカデミーを卒業。デビュー作「Family Nest」でマンハイム国際映画祭グランプリを受賞。作品に『秋の暦』『サタンタンゴ』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』『倫敦から来た男』など。『ニーチェの馬』はベルリン国際映画監督銀熊賞(審査員グランプリ)、国際批評家連盟賞受賞。1955年生。

<今週の書評>

■4面<学術・思想>

◆著:近藤潤三『ドイツ・デモクラシーの焦点』(木鐸社)

評:井上茂子(上智大学文学部教授)

◆編:王 柯『辛亥革命と日本』(藤原書店)

評:関 智英(千葉商科大学非常勤講師)

◆著:高良 勉『魂振り ―琉球文化・芸術論』(未來社)

評:赤坂憲雄(学習院大学教授)

◆監修:山口 研一郎/編著:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク『脳死・臓器移植 Q&A50 ―ドナーの立場で“いのち”を考える』(海鳴社)

評:田中智彦(東京医科歯科大学准教授)

■5面<文学・芸術>

◆著:伊集院 静『星月夜』(文藝春秋)

評:関口苑生(文芸評論家)

◆著:今井照容『三角寛「サンカ小説」の誕生』(現代書館)

評:髙山文彦(作家)

◆著:荒井裕樹『隔離の文学 ―ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)

評:黒古一夫(文芸評論家)

◆著:辻井 喬『司馬遼太郎覚書 ―『坂の上の雲』のことなど』(かもがわ出版)

評:菊田 均(文芸評論家)

■7面<読物・文化>

◆著:中山千夏『蝶々にエノケン ―私が出会った巨星たち』(講談社)

評:岡崎武志(書評家)

◆著:水谷竹秀『日本を捨てた男たち ―フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社)

評:下川裕治(旅行作家)

◆著:今村守之『問題発言』(新潮社)

評:吉田一彦(神戸大学名誉教授)

◆著:秋山 祐徳太子・しりあがり 寿『ブリキの方舟』(フィルムアート社)

評:森本 悟郎(キュレーター)

<次週予告>2月3日号

◎樋口健二・広瀬隆対談<原発事故から、まもなく一年を機に>

(8頁・定価260円)

※本紙の号数と発売日は同日です。(2010年5月より)

※「読書人登場」コーナーでは、皆様からの原稿を募集しております。お気軽にご応募下さい。

<風来>

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 朝日新聞夕刊で「原発とメディア」という記事が連載されているが、1月5日付の第61回に小紙の名前が出てくる

▼昭和52年5月23日号の1面で、当時、朝日新聞の科学部員だった大熊由紀子氏とルポ・ライターの鎌田慧氏がお互いの著書を書評した企画を紹介したものである。朝日の連載が小紙の書評を取り上げたのは、この書評が互いの著書を批判するというもので、「対決書評」と題されていたからだ

▼大熊氏の著書は、朝日の連載をまとめた『核燃料 探査から廃棄物処理まで』(朝日新聞社)で、鎌田氏の著書は『ガラスの檻の中で 原発・コンピューターの見えざる支配』(国際商業出版)である。両氏は原発について、対立する見解を持っていた

▼そのため、大熊氏は原発反対の立場で書かれた鎌田氏の本を〈「噂」や「憶測」を中心として本が作られている。だから、心に響かない。説得力が弱いのである〉と批判し、〈最近は、原発廃絶を唱える人びとの非科学が新手として登場してきた〉と述べている。一方、鎌田氏も、大熊氏の著書をこう批判している

▼〈それにしても、あなたの大胆さに打たれるのは、「塩も砂糖も薬も手術も、身の周りのすべてのものが『絶対安全』ではないのである」とか、自動車も飛行機もダムも炭坑も危険である。原発だけを危険だというのはおかしい。文句をいう奴は勝手に凍死しろ、というような啖呵がポンポン出てくることです。わたしは読んでいて胸のすくような快感を覚えました〉

▼最後の言葉は皮肉なのだろうが、著者同士が書評で批判しあうという試みは、またやってみてもよいと思った。

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