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                        ≪今週の書評   ≪風来

2010年 1月 8日(1日合併)号

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今週の特集

新春特大号

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■1・2面

◆立花隆氏インタビュー/「国民読書年」特集第1回—「無知の知」を自覚し武器とする
                               (たちばな・たかし氏=評論家)
 ※関連本=立花隆・佐藤優著『ぼくらの頭脳の鍛え方—必読の教養書400冊』(文春新書)

 

■9面

◆特集=猪瀬直樹氏に聞く—/『ジミーの誕生日』(文藝春秋)の書き下ろしについて~

                       (いのせ・なおき氏=作家、東京都副知事)

 

<第二部>(保存版)

■一~十面

◆特集=新書のすすめ

 

■一面

◆「落語家・立川談四楼氏が選んだ16冊」

 

■二~五面

◆「私のモチーフ」—三中信宏氏、広瀬隆氏、熊野純彦氏ほか

 

■六・七面

◆座談会=篠崎凡・中村亜見子・昼間匠「求められるプロデュース感覚」

 

■八・九面

◆近刊ピックアップ~各出版社・「新書の売行き好調の一冊」

 

■五面

◆「新書クイズ」

 

■十面

◆特集=江戸の漆職人—「柴田是真の漆×絵」展開催       ・東京展:三井記念美術館(~2/7日)

       ・京都展:相国寺承天閣美術館(4/3日~6/6日)   ・富山展:富山県水墨美術館(6/25日~8/23日)

 

今週の読物

■1面
◆連載=時代を創ったアーティスト<第170回>/南川三治郎/「浅井 閑右衛門・洋画家」
         (みなみかわ・さんじろう氏=写真家)
■3面
◆連載=エンターテインメント<1月>/今月のおすすめ
 時代=末國善己(文芸評論家)
   ◎犬飼六岐著『桜下の決闘』(講談社)    ◎好村兼一著『青江の太刀』(光文社)
   ◎古沢英治著『騙り虚無僧』(学研パブリッシング発行・学研マーケティング発売)

 SF=林 哲矢(SF評論家)
   ◎大森望責任編集『NOVA』(河出書房新社)  ◎リチャード・キャドリー著『サンドマン・スリムと天使の街』(早川書房)
   ◎小田雅久仁著『増大派に告ぐ』(新潮社)

 ミステリー=古山裕樹(書評家)
   ◎誉田哲也著『インビジブルレイン』(光文社)  ◎ブライアン・フリーマントル著『片腕をなくした男 上・下」(新潮社)
   ◎ダシール・ハメット著『デイン家の呪い』(早川書房)

 

■4面
◆連載=論潮<1月>/小暮修三 (こぐれ・しゅうぞう氏=東京海洋大学教員)

 

■5面
◆連載=文芸<1月>/坂上秋成 (さかがみ・しゅうせい=批評家)

 

■10面
◆連載=著者から読者へ/茅島 篤『国字ローマ字化の研究 改訂版—占領下日本の国内的・国際的要因の証明』

                                          (風間書房)・(かやしま・あつし氏=教育学博士)

 

◆連載=世界の本屋さん/能勢仁<第36回>—チェコ共和国篇   (のせ・まさし氏=ノセ事務所代表)

 

◆受賞=平成21年度野間三賞贈呈式(12/17日、東京・日比谷) ・第62回野間文芸賞・第31回野間文芸新人賞・第47回野間児童文芸賞
   /第31回サントリー学芸賞贈呈式(12/10日、東京・丸の内)

 

■12面
◆連載=図書館/酒川玲子「政策と図書館<第2回>」   (さかがわ・れいこ氏=日本図書館協会参与)

 

◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森 彰英「新潮『旅』ムックを完成させた編集者の執念(上)」
                       ~たった1人でマニア待望の『日本鉄道地図帳』 (もり・あきひで氏=フリーライター)

 

◆トピック=大修館書店主催「第14回 もっと明鏡」大賞/『みんなで作ろう国語辞典!』の選考結果発表

 

◆出版メモ=光文社刊行『Aniversary 50カッパ・ノベルス創刊50周年記念作品』
    /二玄社刊行・楊進著『至虚の道 太極拳経解釈』、石川忠久著、吉澤鐵之書『書で味わう漢詩の世界 絶句名作選』

 

◆受賞=第44回新風賞記者発表(12/11日)/第1回田原総一朗ノンフィクション賞贈呈式(11/30日、東京・神田)

 

◆催しもの=『加藤周一自選集』(岩波書店)刊行記念講演会「加藤周一/人と仕事」(2010年1/6日、新宿・紀伊國屋ホール)

今週の書評

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術

◆武井昭夫著「“改革”幻想との対決—改憲阻止、そして反撃に転じるために」(スペース伽耶)/鎌田哲哉(批評家)

◆飯島渉・久保亨・村田雄二郎編「シリーズ20世紀中国史4—現代中国と歴史学」(東京大学出版会)/伊東貴之(武蔵大学教授)
 

■5面 芸術・文学

◆江田浩司著「私は言葉だった—初期山中智恵子論」(北冬舎)/阿木津 英(歌人)

◆野中柊著「シュガー アンド スパイス」(角川書店発行、角川グループパブリッシング発売)/飛鳥井千砂(作家)
 

■6面 文化・読物

◆津野海太郎著「したくないことはしない—植草甚一の青春」(新潮社)/岡崎武志(書評家)

◆横尾忠則著「東京Y字路」(国書刊行会)/塚田美紀(世田谷美術館学芸員)

◆中村安希著「インパラの朝—ユーラシア・アフリカ大陸684日」(集英社)/豊田直巳(フォト・ジャーナリスト)

◆塩澤実信著「『坂の上の雲』もうひとつの読み方」(北辰堂出版)/磯貝勝太郎(文芸評論家)

 
風来

hurai_hyoshi.jpg<夏の夕暮れ前、玄関から続く暗い廊下に一瞬、光が差し込み、蝉時雨がなだれ込む。続いて、新聞受けがコトンと音を立てた>
▼講談社発行のノンフィクションメディア『G2』創刊号に掲載された諸永裕司「沖縄密約事件 西山太吉の妻 37年目の初告白 それでも離婚しなかった理由」の書出しである
▼この書出しは、<もう、そんな時間なのか。西山啓子(七十四歳)は台所を離れると、新聞受けを開いた>と続く。この時配達された毎日新聞2009年7月16日付夕刊の社会面には、<佐藤道夫さん 76歳(さとう・みちお=元札幌高検検事長、元参議院議員)15日、死去>という記事が掲載されていた

 
▼その記事には、佐藤氏が<東京地検時代の72年に外務省機密漏えい事件を担当、「ひそかに情を通じ」と書いた起訴状が議論を呼んだ>という付記があった。この起訴状は、日米の沖縄密約の事実を暴いた毎日新聞の元記者である西山太吉氏を、輝かしきスクープ記者から、取材源である女性と情を通じたスキャンダル記者に貶めた
 

▼日米の間に1972年の沖縄返還をめぐって「密約」があったことを、日本政府は長い間否定してきた。ところが、12月1日に開かれた「密約」文書の開示をめぐる行政訴訟の口頭弁論で、吉野文六・元外務省アメリカ局長(九十一歳)が証人として出廷し、密約の存在を認めた

▼これにより、西山元記者は外務省機密漏えいによる国家公務員法違反の無罪が証明されると、東京新聞11月30日付で語っている。新聞の報道と『G2』のポートをあわせて読むと、沖縄密約問題の深層がよくわかる。

読書人日誌(今週はお休みです)
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