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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 2月26号・第2827号

2010年2月26日号

<今週の特集>

<トップ>

■1・2面

 ◆松尾スズキ氏インタビュー/聴き手:陣野俊史氏
 —『老人賭博』(文藝春秋)刊行を機に—
 (2面)—インタビューを終えて/陣野俊史/「説明不能の「何か」…」

 

 (まつお・すずき氏=作家・演出家・俳優・映画監督・脚本家、著書に『クワイエットルームにようこそ』、

  脚本で映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』など)

 (じんの・としふみ氏=文芸評論家、フランス文学者。著書に『フットボール都市論』『フランス暴動』など)

  

 

<今週の読物>

■1面

 ◆連載=連載=時代を創ったアーティスト<第177回>/南川三治郎/「脇田 和氏・洋画家」(みなみかわ・さんじろう氏=写真家)

 

■3面
 ◆連載=戦前本の魅力活力魔力/紅野敏郎<第51回>
  —東京新詩社刊行の本/与謝野寛(鉄幹)歌詩集『鴉と雨』(こうの・としろう氏=早稲田大学名誉教授)

 

 ◆連載=ニュー・エイジ登場<第339回>/文月悠光<第2回>「駆ける」
      (ふづき・ゆみ氏=詩人。第一詩集『適切な世界の適切なるざる私』で第15回中原中也賞受賞)

 

 ◆連載=文学館散歩「高知県立文学館」/常設展示:紀貫之、宮尾登美子、山本一力、坂東眞砂子氏など—
   ◎企画展:「龍馬を描いた文学者たち」(~3/21日)関連記念講演(2/21日)など—(高知市丸の内1丁目 ℡088-822-0231)


 ◆連載=著者から読者へ/冨島義幸『平等院鳳凰堂—現世と浄土のあいだ』(吉川弘文館)
      —「鳳凰堂は語り尽くされたか—」(とみしま・よしゆき氏=滋賀県立大学准教授)

 ◆「2010年国民読書年宣言」集会リポート(1/27日、東京)

       「況賢於隗者、豈遠千里哉。」

 

■7面
 ◆連載=活字シアター<第345回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第21回>
                       —「昭和20年2月25日大空襲と大修館書店」
                          
■8面
 ◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森 彰英/「創立101年目の講談社成長のカギはコミックの国際化と版権事業の拡大(下)」
   ◎なかよし連載/『キャンディ・キャンディ』(水木杏子原作・いがらしゆみこ漫画)、
    ヤング・マガジン連載/『AKIRA』(大友克洋)、『美少女戦士セーラームーン』など (もり・あきひで氏=フリーライター)

 

 ◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗「“サンプロ”の終了が近づいて」
   ※サンプロ=テレビ朝日放送「サンデープロジェクト」(毎週日曜日・10時放送) (たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)

 

 ◆受賞=2009年度朝日賞・第36回大佛次郎賞・第9回大佛次郎論壇賞 贈呈式(1/28日、東京)
     /第55回青少年読書感想文 全国コンクール表彰式(2/5日、東京)

 

 ◆出版メモ=丸善㈱出版事業部刊行・社団法人自動車技術会編『自動車の百科事典』、飛行機の百科事典編集委員会編『飛行機の百科事典』、
        日本生理人類学会編『カラダの百科事典』、ストレス百科事典翻訳刊行委員会編・日本ストレス学界編集 協力『ストレス百科事典』
  /研究社刊行『英語年鑑 <2010>発刊50周年記念』・発刊50周年記念エッセイ・亀井俊介、宮崎芳三、阿野文朗、荒木一雄、寺澤芳雄
  /河出書房新社刊行・写真集/澤渡朔『完全版アリス』重版・全1冊2分冊、限定千部発売

 

 ◆マガジンレーダー=文學の森発行『月刊 俳句会』2月号/「極北孤高の異色俳人・西川徹郎氏独占インタビュー」掲載

 

 ◆連載=子どもと読みたいオススメ/立松和平・作/特集
  ◎伊勢英子・絵『山のいのち』1260円(ポプラ社)◎伊勢英子・絵『海のいのち』1260円(ポプラ社)
  ◎横松桃子・絵『街のいのち』1260円(くもん出版)◎山中桃子・絵『牧場のいのち』1260円(くもん出版)、
                         他に『田んぼのいのち』(くもん出版)『川のいのち』(くもん出版)など。

 

 ◆催しもの=JRAC本まつり in じんぼ/「本を楽しむ」ためのイベント(JPIC読書アドバイザークラブ主催)
   日時:2/27・28日、11時~16時、場所:東京千代田区立千代田図書館ほか神保町界隈

 

 ◆イベント=「週刊読書人」主催「田原総一朗氏、公開トーク&インタビュー」(2/17日、東京堂書店神田本店)
        —『田原の眼力(めぢから)』(扶桑社新書)刊行記念
       出演:田原総一朗、ゲスト:水口義朗(コラムニスト)、司会:植田康夫(本紙編集主幹)
        ◎イベントへ多数の方のご来場、ありがとうございました。 

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術
 ◆世界の文字研究会編『世界の文字の図典 普及版』(吉川弘文館)/松岡正剛(編集工学研究所所長)

 ◆上山安敏著『ブーバーとショーレム —ユダヤの思想とその運命』(岩波書店)/合田正人(明治大学教授)

 ◆金 賢娥著『戦争の記憶 記憶の戦争—韓国人のベトナム戦争』(三元社)/石坂浩一(立教大学教員)

 ◆ジャック・ランシエール著『感性的なもののパルタージュ —美学と政治』(法政大学出版局)/市田良彦(神戸大学教授)

■5面 芸術・文学
 ◆林 浩平著『折口信夫 霊性の思索者』(平凡社)/岡野弘彦(歌人)

 ◆なかにし礼著『世界は俺が回してる』(角川書店発行・角川グループパブリッシング発売)

   /水口義朗(コラムニスト、サイバー大学客員教授)

 ◆生方智子著『精神分析以前—無意識の日本近代文学』(翰林書房)/一柳廣孝(横浜国立大学教授)

 ◆中川法城監修・高橋勇二・藤谷聖和・藤本雅樹編著『黒船の行方—アメリカ文学と「日本」』(英宝社)/野間正二(佛教大学教授)

■6面 文化・読物
 ◆阿部 猛編著『日本古代人名辞典』(東京堂出版)/木本好信(甲子園短期大学教授)

 ◆川口有美子著『逝かない身体—ALS的日常を生きる』(医学書院)/松田良一(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

 ◆松岡佑子著『ハリー・ポッターと私に舞い降りた奇跡』(日本放送出版協会)/小沼利英(フリーランス・元研究社辞書編集部)

 ◆映画芸術編集部編『映画館(ミニシアター)のつくり方』(AC Books)/野村正昭(映画評論家)

 

■7面 思想・文学
 ◆五十嵐武士・久保文明編『アメリカ現代政治の構図— イデオロギー対立とそのゆくえ』(東京大学出版会)

   /藤本一美(専修大学教授)

 ◆エドウィージ・ダンティカ著『愛するものたちへ、別れのとき』(作品社)/伊高浩昭(ジャーナリスト)

 ◆長谷川郁夫著『堀口大學 —詩は一生の長い道』(河出書房新社)/関口安義(文芸評論家)

 

 <次週予告/3月5日号>

  ◎対談=丸川哲史・中島岳志「『竹内好』と勃興するアジア」(トップ面)
       
 /立松和平氏追悼/記・福島泰樹氏(8面)  (8頁・定価260円)

                        
 
風来

hurai_hyoshi.jpg 立松和平氏の突然の死には驚いた。黒古一夫氏との「書くことは生きること」と題する対談を掲載した本紙の2月19日号の出来上がりが届いた日の午後、ネット上で死去を知ったからである
▼この対談は、勉誠出版から刊行され始めた『立松和平全小説』全30巻について、著者と編者という形で語ってもらったものだが、対話を行ったのは1月8日であった。掲載したお写真はその時撮影したものだが、それから、ちょうど1ヶ月後の2月8日に亡くなられたのである

 

▼題名の「書くことは生きること」は、立松氏が語られた次の一節からつけたものである。「結局書くことは生きることという感じでしょうか。それ以外のものではない」

▼これに続けて、立松氏はこう語っている。「だから生きることをやめたらば終わる。生きることをやめるというのがどういうことかはよく分からないけど。」この時点で、急に「生きることをやめる」などとは、当然考えていなかったはずだが、それにしても、62歳の死は早すぎた。

▼ここで私的なことを言わせて頂くと、小子のつきあいの中にも、最近、社会心理学者の石川弘義氏、ノンフィクション作家の加藤仁氏、女優の東恵美子さん、教育評論家の山岸駿介氏などが突然のように亡くなられた。

▼人の死に接した時、映画監督の大林宣彦氏の言ったことを思い出すようにしている。人間は一度この世に生まれ、亡くなった時、その人を知る人々の想い出の中にもう一度生まれる、というものだが、悲しみを克服するための、ひとつの手立となる言葉として印象に残っている。

読書人日誌(2月6日)
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<2月6日>
★「1Q84」4月に第3巻
 新潮社は5日、延べ200万部を超すベストセラーとなっている村上春樹さんの小説「1Q84」のBOOK3(第3巻、税込み1995円)を4月16日に発売すると発表した。初版部数は文芸単行本では珍しい50万部。地方の小さな書店にも配慮し、首都圏の大型書店には発売日前の配本日には販売しないよう新潮社が依頼し、全国一斉の販売とする。(朝日新聞)

★「わが闘争」再出版を計画—独の現代史研究所
 戦後ドイツで出版が禁じられてきたナチスのヒトラー総統の著作「わが闘争」の再出版が、著作権が切れる二〇一五年末以降に計画されていることが明らかになった。
 これに対し、「わが闘争」の著作権を持つ独南部バイエルン州政府は声明で「著作権が切れた後も、法によって出版は禁じられる」と主張、認めない方針を強調している。(朝日新聞)

 

 

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