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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 3月26号・第2831号

2010年3月26日号

<今週の特集>

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 ■1・2面

 ◎特集「対談:石川忠司氏・神山修一氏」

   —「『新・龍馬論』(原書房刊)をめぐって」

  /英雄・坂本龍馬の実像とは?まったく新しい視点から、坂本龍馬と明治維新を読み解いた石川忠司著『新・龍馬論』が刊行された。

 

  (いしかわ・ただし氏=文芸評論家)

  (こうやま・しゅういち氏=作家・文芸評論家)

 

<今週の読物>

■1面

 ◆連載=時代を創ったアーティスト<第181回>/南川三治郎/「宮崎 進氏・画家」(みなみかわ・さんじろう氏=写真家)

■4面
 ◆特集=「現代≪批評≫のゆくえ序説/渡辺淳 (わたなべ・じゅん氏=評論家)

■6面
 ◆特集=精選ブックガイド/◎読書人クイズ(協力:『奈良の都—その光と影』吉川弘文館刊)

■7面
 ◆連載=戦前本の魅力活力魔力/紅野敏郎<第52回>
      —改造社刊行の本—岡本かの子著『脂』   (こうの・としろう氏=早稲田大学名誉教授)
 ◆連載=ニュー・エイジ登場<第342回>/うたぐわ<第1回>「どっこいオカマのド根性!?」
       (うたぐわ氏=人気ブログ『「漫画」…ゲイです、ほぼ夫婦です』の更新を続ける。著書『じりラブ』・集英社刊)
 ◆連載=世界の本屋さん/能勢仁<第40回>/ハンガリー篇  (のせ・まさし氏=ノセ事務所代表)
 ◆連載=フォト&アート/安野光雅著『繪本 三國志[新編]』(朝日新聞社刊)
 ◆受賞=第12回神奈川大学全国高校生俳句大賞—シンポジウム・授賞式(3/14日、神奈川大学横浜キャンパスにて)
       ◎優秀作品は『17音の青春2010』(日本放送出版協会)に掲載されている。
■8面
 ◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗「宮内庁はどうなっているのか」 (たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
 ◆追悼=「寺田博氏」/角田光代/「私にとって寺田さんは、小説の、文学の父であった」 (かくた・みつよ氏=作家)
 ◆出版メモ/中央公論新社刊行『新書大賞2010』
     /書店新風会・発行、㈱読書人・発売『2010年版 ロングセラー目録』(CD-ROM付)
 ◆受賞=「カドカワ学芸児童名作」発表・第1回角川学芸児童文学賞表彰式(3/10日、東京)
 ◆催しもの=「森村泰昌:なにものかへのレクイエム」展(3/11日~5/9日まで、東京都写真美術館)
 ◆書店街=ブックファースト新宿店・フェア「もっともっと本屋を楽しんでもらいたい!」(東京、~4/17日まで)
      ※主な紹介本「本屋を舞台にした作品」「世界の本屋」「本屋ガイド」「書店員が書いた本」、
       「週刊読書人」「ダ・ヴィンチ」のバックナンバーなどの販売。
 ◆子どもと読みたいオススメ=テーマ「実物大の大型絵本」
       ◎『原寸大どうぶつ館(小学館・図鑑NEO 本物の大きさ絵本)』(小学館刊)
       ◎『ほんとのおおきさ水族館』(学習研究社)ほか

■9面
 ◆連載=活字シアター<第349回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第25回>
      —「大修館書店の『大漢和辞典』」
■10面
 ◆特集/三井記念美術館・開館五周年記念特別展「江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品」

                                (東京・日本橋、開催:4/14日~6/20日)
     /東京国立博物館「博物館でお花見を—」(東京・上野、3/24/日~4/11日)

      本館北川・庭園、本館(日本ギャラリー)  ※「春の庭園開放」(3/13日~4/18日)などイベント多数。 

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■3面 思想・学術        
 ◆石崎晴己・立花英裕編『21世紀の知識人—フランス、東アジア、そして世界』(藤原書店)/加賀野井 秀一(中央大学教授)
 ◆源川真希著『近衛新体制の思想と政治—自由主義克服の時代』(有志舎)/金子宗徳(里美日本文化学研究所主任研究員)
 ◆鈴木順著『古代末期禁欲論とエヴァグリオス』(リトン)/出村和彦(岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授)
 ◆ジャン=ピエール・リシャール著『ロラン・バルト 最後の風景』(水声社)/野村喜和夫(詩人)

 

■4面 芸術・文学
 ◆松本健一著『村上春樹—都市小説から世界文学へ』(第三文明社)/栗坪良樹(青山学院女子短期大学名誉教授)
 ◆ダニエル・スタシャワー著『コナン・ドイル伝』(東洋書林)/川成 洋(法政大学教授)

 

■5面 文化・読物
 ◆浜野春保著『私の戦争史』(菁柿堂)/保阪正康(評論家)
 ◆小野俊太郎著『人間になるための芸術と技術—ヒューマニティーズからのアプローチ』(松柏社)/阿部公彦(東京大学准教授)
 ◆原 克著『美女と機械—健康と美の大衆文化史』(河出書房新社)/千田有紀(武蔵大学教授)
 ◆三浦佑之著『日本霊異記の世界—説話の森を歩く』
    (角川学芸出版発行、角川グループパブリッシング発売)/飯倉義之(国際日本文化研究センター機関研究員)

 

 <次週予告/4月2日号>

  ◎特集=阿部和重氏インタビュー「最新作『ピストルズ』(講談社)の刊行を機に~」
         /「辞典・事典特集号」・エッセイ=外山滋比古氏       (12頁・特別価格320円)

                        
 
風来

hurai_hyoshi.jpg  『週刊金曜日』3月5日号が「イラク戦争7年“戦犯”小泉元首相を誌上喚問」という特集を行っている。イラクが「大量破壊兵器」を隠匿しているという虚偽の情報で、ブッシュとブレアが始めた戦争に小泉元首相が加担したことを喚問するという特集である
▼その中で、ベトナム戦争以来、数々の戦争を取材してきた報道写真家の石川文洋氏が「ベトナム取材から見えた『戦争』の本質」と題して、人間の残虐性を語っているのが、印象に残った
▼石川氏は多くの戦争を取材した体験に基き、「そもそも人間を人間と思わないのが戦争なのです。なぜそんなに残虐なことが出来るのかといえば、戦争だからです」と語り、人間は「『もともと残虐なのではないか』と考えざるをえませんでした」と述べている

▼そして「日常生活では、それが隠れているのだと思いました」と付言し、さらにこう語る。「そうでないと、アウシュビッツでもカンボジアでもあれだけの人を殺すことはできないはずです。ボスニアでも『民族浄化』をしています」
▼石川氏は、サラエボでは、市場でのテロで250人以上の死傷者が病院に運ばれてきたのを見たと言い、「そんなことができるのは、人間の本質に残虐なものがあるから」だと言う
▼ハイチ地震で、がれきの下から子供が助けられて、歓声を上げる優しさがある反面、「いったん戦争を始めると(略)人間の持つ恐ろしい面が出てくる。だから、決して戦争をしてはいけない」というのが、石川氏の意見である。この言葉には、戦争をずーっと見つめ続けてきた者の持つ重みがある。
読書人日誌(3月5日~11日)
nisshi_hyoshi.jpg

<3月6日>
★音楽家夢見た萩原朔太郎の結晶

 詩人の萩原朔太郎(1886~1942年)が作ったマンドリン曲「A WEAVING GIRL(機織る乙女)」が初めてCDに録音され、この曲をメーンにしたCDが今秋に発売される予定だ。詩作の一方でマンドリンに打ち込み、音楽家を夢見ていた朔太郎の思いが結晶した曲は注目されそうだ。(毎日新聞)

<3月8日>

★電子コミック 電通、音声付き携帯用に配信

 電通はアニメ制作会社、フロンティアワークス(東京・板橋)などと共同で、携帯電話に音声付き電子コミックを配信するサービスに乗り出す。テレビアニメなどで活躍する人気声優を起用し、コミックの吹き出し部分を読み上げる。5月に最初の作品を配信し、順次作品数を増やす。初年度50万人の利用を見込む。(日本経済新聞)

<3月10日>

★デイズ・ジャパン存続

 廃刊の危機の中で「存続キャンペーン」を続けてきたフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」は9日、定期購読の申し込みが伸びたことで存続が可能になったと発表した。(朝日新聞)

★国会図書館の蔵書電子化 紀伊国屋・凸版共同で受注

 紀伊国屋書店と凸版印刷は共同で、国立国会図書館から蔵書を電子化する作業を受注した。対象は大正末期から戦前までに刊行された書籍8万冊強、明治期から戦前までの雑誌16万冊で、受注額は11億円弱のもよう。国会図書館が計画する蔵書の電子保存プロジェクトで、本格的な業務発注の第1弾となる。(日本経済新聞)

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