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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 4月30号・第2836号

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<今週の特集>

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 ■1・2面 ◎「林望氏講演会載録—『謹訳 源氏物語 全10巻』(祥伝社)刊行開始を機に—
       —刊行記念講演会より(東京・丸の内・丸善本店3階日経セミナーホール)

 (はやし・のぞむ氏=作家。書肆学者。著書『新個人主義のすすめ』(集英社)、『夕顔の恋』(朝日出版社)、『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)など)

 

<特集>

   ■8面/「追悼 井上ひさし氏」/扇田昭彦氏・小森陽一氏

 

<今週の読物>

■1面

 ◆連載=時代を創ったアーティスト<第186回>/南川三治郎/「ギリー・ジョフラン氏・画家」(みなみかわ・さんじろう氏=写真家)

 

■3面
 ◆連載=エンターテインメント<5月>今月のオススメ
 <時代>末國善己(すえくに・よしみ氏=文芸評論家)
  ◎坂東眞砂子著『ブギブギ』(角川書店発行、角川グループパブリッシング発売)
  ◎諸田玲子著『軽井沢令嬢物語』(潮出版社)
  ◎田牧大和著『身をつくし』(講談社)
 <S F>林 哲矢(はやし・てつや氏=SF書評家)
  ◎小川一水著『天冥の標Ⅱ・救世群』(早川書房)
  ◎鏡明著『二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分』(本の雑誌社)
  ◎伊藤計劃著『伊藤計劃記録』(早川書房)
 <ミステリー>古山裕樹(ふるやま・ゆうき氏=書評家)
  ◎月村了衛著『機龍警察』(早川書房)
  ◎道尾秀介著『光媒の花』(集英社)
  ◎S・J・ローザン著『夜の試写会』(東京創元社)

■7面
 ◆連載=活字シアター<第354回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第30回>
                          —「大修館書店の『大漢和辞典』」

■8面
 ◆追悼=「井上ひさし氏を悼む」/扇田昭彦氏 (せんだ・あきひこ氏=演劇評論家)
     /小森陽一氏 (東京大学教授)
 ◆連載=図書館/酒川玲子/「石井敦さんのこと<第1回>」(さかがわ・れいこ氏=日本図書館協会参与)
 ◆出版メモ=平凡社刊行、別冊太陽『おとなの「旅」の道案内 太陽の地図帖』
             “文学、美術、歴史など、おとなの寄り道・テーマ別地図帖シリーズ”
       /集英社刊行・話題の文庫『姉妹の家 上下』(シャルロッテ・リンク著、園田みどり訳)
       /専修大学出版局刊行『西洋写本ファックシミリ』全3巻(専修大学図書館所蔵)

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術
 ◆松浦正孝著『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか—汎アジア主義の政治経済史』(名古屋大学出版会)

  /丸川哲史(明治大学准教授)
 ◆田尾雅夫著『公共経営論』(木鐸社)/金 宗郁(香川大学准教授)
 ◆渡辺京二著『黒船前夜—ロシア・アイヌ・日本の三国志』(洋泉社)/阿部安成(滋賀大学教授)
 ◆スラヴォイ・ジジェク著『パララックス・ヴュー』(作品社)/長原 豊(法政大学教授)

 

■5面 芸術・文学
 ◆辻井 喬著『茜色の空』(文藝春秋)/鵜飼哲夫(読売新聞文化部記者)
 ◆ウォルター・ペイター著『ガストン・ド・ラトゥール』(松柏社)/玉井 暲(武庫川女子大学教授)
 ◆佐和みずえ著『草原の風の詩』(西村書店)/寺田 操(詩人)
 ◆富山太佳夫著『おサルの系譜学—歴史と人種』(みすず書房)/荒木正純(白百合女子大学教授)

 

■6面 文化・読物
 ◆西村雄一郎著『ぶれない男 熊井啓』(新潮社)/北小路隆志(映画評論家)
 ◆荒俣 宏著『アラマタ美術誌』(新書館)/布施英利(芸術学者)
 ◆スタッズ・ターケル著『スタッズ・ターケル自伝』(原書房)/鎌田 慧(ルポルタージュ作家)
 ◆レスリー・T・チャン著『現代中国女工哀史』(白水社)/松戸庸子(南山大学教授)

 

 <次週予告/5月7日号>

  ◎特集=「『桐島、部活やめるってよ』(集英社)が評判の平成生まれの作家・朝井リョウさんに聞く」
                                         (8頁・定価260円) 

                        
 
風来

hurai_hyoshi.jpg 平凡社新書の1冊として刊行された永江朗氏の『書いて稼ぐ技術』という本を手にして、最初はパラパラ拾い読みしていたのだが、いつの間にか全部を読んでしまった
▼書名が露骨な感じはするが、フリーライターで早稲田大学文化構想学部教授(任期付)である著者が、体験に基き、ライター業の実際から発想術、取材術、ルポルタージュ・批評・ゴーストライター術、お金の話、リスク管理術までを、具体的に述べており、フリーライター志望者には役立つ本である

▼それでいて、単なるハウツー書にとどまらない哲学を持った本である。著者の人生の転変を率直に告白し、出版業界が不況だからこそ、フリーライターになるべきだという逆説を提示することで、フリーライターという仕事の奥義を読者に伝えようとしているからだ
▼著者は法政大学文学部哲学科を卒業して、洋書店に勤務し、雑誌編集者を経て文筆生活に入ったが、〈不況だからこそフリーライター〉と題する第1章で、こう書いている。「フリーライターで食べていくのは大変だとよくいいます。だけど大変なのはフリーライターだけじゃない」
▼こう述べて、「書店でも飲食店でも古着屋でも、どんな商売でも食べていくのは大変です」「フリーライターで食べていくのは大変だけれども、食べていけないことはない。私自身がそれを証明しています」と書いている
▼〈取材のABC〉という第5章での読書術はフリーライター志望者以外にも参考になる。「同じテーマの同じような本を大量に読むこと」で、「そのテーマに関する本質が見えてくる」というのは至言である。
読書人日誌(4月)
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                                <今週はお休みさせていただきます>                      

 

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