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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 5月28号・第2840号

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<今週の特集>

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 ■1・2面

 特集=上原善広氏・高澤秀次氏=対談
    —上原善広著『日本の路地を旅する』(文藝春秋)刊行を機に—

 
 (うえはら・よしひろ氏=ノンフィクションライター。著書に『コリアン部落』『聖路加病院訪問看護科』など。)
 (たかざわ・しゅうじ氏=文芸評論・思想史・民俗学にわたる評論家。著書に『評伝 中上健次』『吉本隆明1945-2007』など。)

 

<今週の読物>

■1面

 ◆連載=時代を創ったアーティスト<第190回>/南川三治郎/「ガブリエル・ザンデル/フランスの画家」
                                        (みなみかわ・さんじろう氏=写真家)

■3面
 ◆連載=エンターテインメント<5月>今月のおすすめ
 <時代>末國善己(文芸評論家)
  ◎井上ひさし著『組曲虐殺』(集英社) ◎中里融司著『女殺』(角川春樹事務所)
  ◎北森鴻著『暁英』(徳間書店)
 <S F>林 哲矢(SF書評家)
  ◎マックス・ブルックス著『WORLD WAR Z』(文藝春秋) 

  ◎山本弘著『去年はいい年になるだろう』(PHP研究所) ◎鳥羽森著『密閉都市のトリニティ』(講談社)
 <ミステリー>古山裕樹(書評家)
  ◎芦辺拓著『綺想宮殺人事件』(東京創元社) ◎寵物先生著『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋)
  ◎柚月裕子著『最後の証人』(宝島社)

 

■6~7面
 ◆特集=「英米文学・英語学研究書あんない」
   エッセイ/米本弘一「日本英文学会第82回全国大会開催に寄せて」 (よねもと・こういち氏=神戸大学教授)

■9面
 ◆連載=活字シアター<第358回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第34回>
  —「大修館書店の『大漢和辞典』」

■10面
 ◆連載=図書館/酒川玲子/「ランガナタン博士の五法則<第1回>」  (さかがわ・れいこ氏=日本図書館協会参与)
 ◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/塩澤実信「幅広い出版で創業30周年を迎えた彩流社」
      —編集者がやりたいことをやる—  (しおざわ・みのぶ氏=出版評論家)
 ◆受賞/◎第23回三島由紀夫賞・山本周五郎賞決定!(5/18日、東京・虎の門)
      <三島賞>東 浩紀氏『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)
      <山本賞>貫井徳郎氏『後悔と真実の色』(幻冬舎)、
             道尾秀介氏『光媒の花』(集英社)
     ◎第17回松本清張賞決定!(4/21日・東京)
      <受賞>村木 嵐(らん)氏『マルガリータ』
     ※松本清張賞、大宅壮一ノンフィクション賞の合同贈賞式を6/18日(東京)

 ◆出版メモ=英宝社刊行『英米文学の可能性 玉井暲教授退職記念論文集刊行』

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術
 ◆西川正雄著、伊集院立・小沢弘明・日暮美奈子編『歴史学の醍醐味』(日本経済評論社)/加藤哲郎(早稲田大学客員教授)
 ◆竹中恵美子・関西女の労働問題研究会著『竹中恵美子の女性労働研究50年—理論と運動の交流はどう紡がれたか』

  (ドメス出版)/鈴木裕子(女性史研究家)
 ◆高橋順一著『ヴァルター・ベンヤミン解読—希望なき時代の希望の根源』(社会評論社)/久保哲司(一橋大学教授)
 ◆ジャック・ランシエール著『イメージの運命』(平凡社)/廣瀬 純(龍谷大学経営学部教員)

 

■5面 芸術・文学
 ◆古井由吉著『やすらい花』(新潮社)/田中和生(文芸評論家)
 ◆伏見憲明著『団地の女学生』(集英社)/田中弥生(文芸評論家)
 ◆加藤宏・武山梅乗編著『戦後・小説・沖縄—文学が語る「島」の現実』(鼎書房)/喜納育江(琉球大学准教授)
 ◆増田繁夫著『平安貴族の結婚・愛情・性愛—多妻制社会の男と女』(青簡舎)/秋山 虔(東京大学名誉教授)
    ※青簡舎=簡の正字は門に日→月です

 

■8面 文化・読物
 ◆寺澤芳雄編著『名句で読む英語聖書—聖書と英語文化』(研究社)/渡辺秀樹(大阪大学大学院教授)
 ◆今谷和徳・井上さつき著『フランス音楽史』(春秋社)/小宮正安(横浜国立大学准教授)
 ◆フィリップ・プレイト著『宇宙から恐怖がやってくる!—地球滅亡9つのシナリオ』(日本放送協会出版)/緑 慎也(ライター)
 ◆タイガー立石著『TRA[トラ]』(工作舎)/南陀楼 綾繁(ライター)
 

 <次週予告>

   ◎6月4日号/「西部邁・長崎浩対談=“60年安保闘争”と樺美智子さん没後50年」

                                           (8頁・定価260円)

         ※5月14日号より、号数の日付と発売日の表示を同じに改め、発売いたします。                 

 
風来

hurai_hyoshi.jpg 東京堂書店神田本店において昨年11月、本紙主催で行った公開トーク&インタビューの講師になってもらった書家の石川九楊氏による「早わかり書史講義」が5月16日に有楽町朝日ホールで行われた
▼これは、『近代書史』出版/大佛次郎賞受賞/書史三部作完結を記念しての講演会で、午後1時から5時まで、「早わかり近代書史」「早わかり現代書史」の2部構成で、『近代書史』(名古屋大学出版会)で紹介した文字を映しながら、石川氏が縦横に語った

▼当日は、定員772名の会場が一杯になるほどの盛況であったが、会の前に配られたレジュメの解説の部分は肉筆文字で書かれたものが印刷されていた。事務的な文章でなく、表現する文章はパソコンではなく、手書きの文字でなければならないという石川氏の主張を実践したレジュメであった

▼途中休憩があって、4時間に及ぶ講義の終わりには、会場からの質問も行われたが、その時、石川氏は講義の中で使った「文字をなぞる」という言葉に託して、白川静氏の文字学について語った。白川氏は中国の古い文字にトレーシングペーパーを乗せて、上からそれをなぞることによって、文字の真髄をとらえた
▼そのことが壮大な白川文字学を形成する基礎になっているというのだが、パソコンによる執筆の普及は、文字をなぞる行為を破壊しようとしている。その危機感を表明しながら、なお文字を手書きすることの大切さを説く石川氏の口調は熱っぽかった
▼「早わかり書史講義」は、6月27日に京都会館第2ホールでも行なわれ、「中国・日本書史」「近代書史」について講義する。
読書人日誌(5月14日~20日)
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<5月16日>
★寺山修司学生時代の修正作

 詩人や歌人、劇作家などとして活躍した寺山修司(一九三五~八三年)が昭和三十年代前半、北海道札幌南高OBらによる文学同人誌「青銅文学」に詩などを寄稿していたことが、寺山修司研究家の小菅麻起子さんの調査で分かった。詩の代表作の一つ「五月の詩 序詞」を出版後に修正したとみられるものもあり、創作過程をたどる貴重な資料となりそうだ。(東京新聞)

<5月18日>
★ジャズ専門誌休刊へ

 ジャズ専門誌「スイングジャーナル」が、6月19日発売の7月号で休刊することがわかった。発行元のスイングジャーナル社(東京)によると、レコード業界の不振で広告収入が落ち込んだため。(朝日新聞)

★パレスチナ入りをイスラエル拒否

 イスラエル入管当局は16日、ヨルダン経由でパレスチナ自治区を訪問しようとしたユダヤ系米国人で著名言語学者のノーム・チョムスキー氏(81)の入境を拒否した。
 同氏はヨルダン川西岸のビル・ゼイト大学の招きでパレスチナ自治区ラマラなどに4日間滞在し、米国の外交政策についての講演や、ファイヤド・パレスチナ自治政府首相との面談を予定していた。(朝日新聞)

<5月19日>
★iPadへ55誌配信

 電通とソフトウエア開発会社ヤッパ(東京都渋谷区)は18日、国内で今月28日に発売が予定さ れている米アップルの新型情報端末「iPad(アイパッド)」向けに、雑誌の有料配信サービスを始めると発表した。
 雑誌を提供するのは、新潮社やリクルート、朝日新聞出版、NHK出版など30社。計55誌が、1冊115~1800円で読める。(朝日新聞)

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