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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 7月 2号・第2845号

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<今週の特集>

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 ■1・2面 特集・対談=角田光代氏・石川直樹氏

  —生誕80年「開高 健の世界」展(神奈川近代文学館)開催を機に—驚き続けた作家・開高健 
  (かいこう・たけし氏=作家。小説、ノンフィクション、エッセイまた釣魚紀行など幅広く活躍した。著書には『裸の王様』『輝ける闇』『夏の闇』『フィッシュ・オン』『オーパ!』など)
  (かくた・みつよ氏=作家。著書には『幸福な遊戯』『まどろむ夜のUFO』『対岸の彼女』『八日目の蝉』など多数)
  (いしかわ・なおき氏=写真家、冒険家。01年七大陸最高峰登頂を達成。写真集『NEW DIMENSION』『POLAR』、著書『最後の冒険家』『いま生きているという冒険』『ヤポネシア群島周遊』など多数)

    ※神奈川近代文学館=場所/横浜市中区 期間/~8/1日まで 記念行事/講演会・ギャラリートークを予定。  お問合せ/TEL.045-622-6666

 

<今週の読物>

■1面

 ◆連載=時代を創ったアーティスト<第195回>/南川三治郎/「マックス・アゴスティニ/フランスの画家」
                                        (みなみかわ・さんじろう氏=写真家)
■3面
 ◆連載=文芸同人誌評/白川正芳/小名木綱夫『羽田 鎌田物語』(私家版 現代短歌評論社発行)、
                       水木怜『エンゼルベイビイ』(「旅かばん」創刊号)など
                                       (しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
 ◆連載=著者から読者へ/菊地章太著『妖怪学講義』(講談社)

        —「妖怪へのまなざし—百二十年ぶりの名物講義が復活」 (きくち・のりたか氏=東洋大学教授)
 ◆連載=フォト&アート/中西俊明著『上高地』(平凡社)
 ◆連載=ニュー・エイジ登場<第348回>/金氏徹平「得体の知れないかっこよさ」
                      (かねうじ・てっぺい氏=現代美術家。2009年横浜美術館にて初個展を開催した)
 ◆贈賞式=第23回三島由紀夫賞・山本周五郎賞、第36回川端康成文学賞贈賞式(6/25日、東京・虎ノ門)

■4面
 ◆連載=論潮<7月>/小暮修三「現代のディオゲネスたちへ」  (こぐれ・しゅうぞう氏=東京海洋大学教員)
 ◆連載=ACADEMISM 2010(これからの大学を担うべき若手研究者の紹)/<第5回>堀千晶さんの巻
             —「早稲田大学大学院博士課程在学中。フランス現代思想、特にドゥルーズの哲学を専門に研究」

■5面
 ◆連載=文芸<7月>/坂上秋成「10年代における自意識の更新」 (さかがみ・しゅうせい=批評家)
 ◆新刊紹介=島尾伸三・志村有弘編『検証 島尾敏雄の世界』(勉誠出版)

■6面
 ◆新刊紹介=木村政昭著『邪馬台国は沖縄だった!—卑弥呼と海底遺跡の謎を解く』(第三文明社)

■7面
 ◆特集=菅野昭正氏に聞く—/『マラルメ全集』全五巻(筑摩書房)完結を機に—

         ・1989年初回配本~待望の完結(編集=松室三郎・菅野昭正・清水徹・阿部良雄・渡辺守章)
                                (かんの・あきまさ氏=仏文学者・世田谷文学館館長)

■8面
 ◆連載=活字シアター<第363回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第39回>
                                           —「大修館書店の『大漢和辞典』」

■9面
 ◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗「民主党が政権政党になって」
                                  (たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)

 ◆出版界=『東京堂百二十年史』刊行—創業120年(今年3/10日)を記念して—6月刊行・非売品

 ◆出版メモ=吉川弘文館・歴史百科辞典『国史大辞典』デジタル版をジャパンナレッジで公開(7/1日より)
            ※ジャパンナレッジ=知識探究サイト<見出し検索・全文検索・関連項目へのリンク、他>の有料データベースサイト

        /研究社刊行『<研究社シェイクスピア・コレクション>シリーズ(全10巻)』(訳者・大場建治史)

 ◆お知らせ=第4回「週刊読書人」主催イベント=「猪瀬直樹氏 公開トーク&インタビュー」/聞き手:植田康夫(本紙・編集主幹)
        /『東京の副知事になってみたら』(小学館101新書)刊行を機に—日時:7月8日(木)18時~20時 (開場・17時45分)
          会場:東京堂書店神田本店6F(東京千代田区神田神保町1-17、TEL03-3291-5181 定員・80名)
          参加費:500円/要予約/「週刊読書人」TEL..03-3260-5791、FAX.03-3260-5507
                                      メールアドレス:[dokushojin@an.wakwak.com]
        ※東京堂書店で当日イベント終了後、猪瀬氏の著書を購入した方にサインが頂けます。

 ◆催しもの=国立西洋美術館「ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展」(東京・上野公園、~9/26日まで)
                           ※お問い合わせ=TEL.03-5777-8600<ハローダイヤル>
        /連続講座「世界がわかる宗教社会学入門」/東京工業大学大岡山キャンパス(東京・目黒区、7/10~8/22日まで)
                           ※要予約・お問い合わせ=東京工業大学世界文明センターTEL.03-5734-3824
        /日本近代文学館主催・第47回夏の文学教室「『昭和』という時間」(東京・有楽町、7/26~31日まで)
                           ※受講のお問い合わせ=同文学館TEL.03-3468-4181
        /県立神奈川近代文学館「生誕80年 開高健の世界」展(横浜市・6/12~8/1日まで、問合せ:TEL..045-622-6666)
                      ※本紙予告/7/2日号<角田光代氏・石川直樹氏=対談>「生誕80年 開高健の世界」展を機に~
■10面
 ◆特集=東京国立博物館・デザイン室長 木下史青氏に聞く—聞き手・大山敦士氏
       —東京国立博物館・平常展の新たな輝き—11万件を超えるコレクションを照明で魅せる—

                              ※お問い合わせ=東京国立博物館 TEL.03-5777-8600<ハローダイヤル>

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術
 ◆シルヴィ・クルティーヌ=ドゥナミ著『暗い時代の三人の女性—エディット・シュタイン、ハンナ・アーレント、シモーヌ・ヴェイユ』

                                               (晃洋書房)/鈴木順子(明治学院大学非常勤講師)
 ◆田中 悟著『会津という神話—<二つの戦後>をめぐる<死者の政治学>』(ミネルヴァ書房)/下嶋哲朗(ノンフィクション作家)
 ◆松本文夫編『MODELS—建築模型の博物都市』(東京大学出版会)/阪根正行(元渡辺明設計事務所員・ジュンク堂書店新宿店)


■5面 芸術・文学
 ◆ディラン・トマス著、ポール・フェリス編『ディラン・トマス書簡集』(東洋書林)/川成 洋(法政大学教授)
 ◆青木倫子著『そそぎてやまん』(鳥影社)/松本道介(文芸評論家)


■6面 文化・読物
 ◆夏樹静子著『裁判百年史ものがたり』(文藝春秋)/斎藤貴男(ジャーナリスト)
 ◆デイビッド・モントゴメリー著『土の文明史—ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話』(築地書館)

                                                                 /緑 慎也(ラーター)
 ◆マイケル・ブルックス著『まだ科学で解けない13の謎』(草思社)/森山和道(サイエンスライター)
 ◆藤澤衛彦著・伊藤晴雨著画『日本刑罰風俗図史』(国書刊行会)/坂井希久子(作家)

 

 <次週予告>

   ◎7月9日号・特集=姜尚中氏インタビュー/初の小説作品『母—オモニ』刊行を機に—       

              ◎東京国際ブックフェア特集    (12頁・定価300円/本体286円)

                              ※本紙は号数の日付と発売日を同じに改め、発売しております。

 
風来

hurai_hyoshi.jpg 前田愛氏の『近代読者の成立』(岩波現代文庫)を単行本で読んだ時、音読から黙読へ読書スタイルが移行することで、明治時代の人々の意識がどのように変わったかを論じた文章に強い感銘を受けた記憶がある

▼その前田氏は早逝されたが、仕事は若い研究者に受け継がれている。たとえば、前田氏は『文学テクスト入門』や『都市空間のなかの文学』(共に筑摩書房)などの著書で、テクスト論の方法を用いた都市論的アプローチによって、文学研究に新たな領域を招いたが、その業績が、前田氏亡き後、さらに深められようとしている

▼最近刊行された佐藤義雄氏(明治大学文学部教授)の『文学の風景 都市の風景—近代日本文学と東京』(蒼丘書林)は、その一つである。この著書は、<都市>のテキスト、都市空間を歩く、<引用>の織物としてのテキスト、というぐあいにⅢ部で構成されている

▼都市はそれ自体ひとつの表現主体であり、表現媒体なので、発信する都市自体の構造や表現媒体としての都市を考究することも文学研究の重要な領域にな

るという認識に基き、論考を展開している。そして作家の生の軌跡としてのテキストを、作家によって生きられた空間としての都市を媒体にして読み解く

▼その結果、佐藤氏は永井荷風の『濹東綺譚』を、作品の舞台となった寺島という町の迷路の空間をキーにした探究によって、ユートピア小説であると論じてい

▼また中野重治の『むらぎも』は、小石川の空間が作り出す「政治性」を感受性のレベルで表出していると論じ、従来の作品評価にも影響を与える刺激的な文学テキスト論となっている。
読書人日誌(6月19日~6月24日)
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<6月19日>
★2000万冊 ネットで探せます
 単語や文章を入力すると、約1940万冊の中から関連する書籍を探し出せる検索システム「ウェブキャットプラス」が、21日からインターネットで無料公開される。国立情報学研究所が、主に研究者向けに公開していた検索システムの収録数を約200万冊増やし、一般の人が使いやすいように全面的に更新する。(朝日新聞)

<6月20日>
★井上ひさしさん追悼講演に2000人

 護憲を訴える「九条の会」の呼びかけ人の一人で、4月に75歳で亡くなった作家、井上ひさしさんを追悼する講演会が19日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれ、約2000人が参加した。(毎日新聞)

<6月22日>
★コミックバンチ休刊

 新潮社の青年向けマンガ誌「週刊コミックバンチ」が8月27日発売号で休刊することになった。同社によると、後継となる自社編集の月刊マンガ誌を12月にも創刊するという。(朝日新聞)

★紀伊国屋書店も参入

 書店大手の紀伊国屋書店は21日、電子書籍販売事業を今年9月から始めると発表した。米アップルの新型マルチメディア端末iPad(アイパッド)や携帯電話iPhone(アイフォーン)向けに、同書店のアプリケーションを通じて文芸書などを配信する。(毎日新聞)

<6月23日>
★蔵書全文検索実験へ

 電子書籍の流通促進のためのルール作りを検討してきた文部科学、経済産業、総務の3省による懇談会が22日、報告書をまとめた。国立国会図書館が出版社などと連携し、蔵書の全文検索サービスの実験を始める方針を打ち出した。(朝日新聞)

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