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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 7月 9号・第2846号

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<今週の特集>

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 ■1・2面 特集・

 ◇姜尚中氏インタビュー/初の小説作品『母—オモニ』(集英社)刊行を機に—
        —「運命を抱きしめて生きる」

  ※かん・さんじゅん氏=東京大学大学院情報学環教授。著書に『悩む力』『在日一世の記憶』(小熊英二と共編)』(集英社)、『マックス・ウェーバーと近代』『オリエンタリズムの彼方へ』『ナショナリズム』(岩波書店)など。
        
 ◇東京国際ブックフェア特集=「わが社の一冊」(一~四面)
      —出版社64社が選りすぐりの一冊をメッセージとともに読者へ紹介します—

 

<今週の読物>

■1面

 ◆連載=時代を創ったアーティスト<第196回>/南川三治郎/「アンジェイ・ワイダ氏/ポーランドの映画監督」
                                        (みなみかわ・さんじろう氏=写真家)
■2面
 ◆連載=ニュー・エイジ登場<第349回>柚木麻子「女子高生をいかにリアルに」(ゆずき・ああこ氏=小説家)

 

■3面
 ◆連載=映画時評<7月>伊藤洋司/ホセ・ルイス・ゲリン監督作品『シルビアのいる街で』、

      他に『モダン・ライフ』『アウトレイジ』『時は来た』など。     (いとう・ようじ氏=中央大学准教授)

 ◆連載=著者から読者へ/名倉幸次郎著『8人のライフスタイル—持続可能な社会をめざす』(白水社)
     —できることから楽しく!—カッコイイ大人たちのライフスタイル(なぐら・こうじろう氏=フリーライター)
 ◆連載=フォト&アート・写真アーカイブ『東京—変わりゆく町と人の記憶』(大橋富夫・益子義弘・永田昌民著/秋山書店9
    —昭和50年代の東京、町の界隈の断片の記録。木場、中央区新富町「佐藤理髪店」、京成・成田線「かつぎ屋電車」など
 ◆新連載=本の国へようこそ<第1回>ブックリスト—子どもも大人も楽しめる本を紹介
    ・東京子ども図書館編『私たちの選んだ子どもの本』(東京子ども図書館) ・アニス・ダブ著『つばさの贈り物』(京都修学社)
    ・山崎慶子監修『メニューにない本ください!』(フェリシモ) ・金原瑞人監修『12歳からの読書案内 海外作品』(すばる舎)
    ・石堂藍著『ファンタジー・ブックガイド』(国書刊行会)  ・津野田興一著『世界史読書案内』(岩波書店)
    ・宮一穂著『古典読むべし 歴史知るべし—世界の名著名訳99選』(京都精華大学文字文明研究所)
    ・丸谷才一編著『ロンドンで本を読む—最高の書評による読書案内』(光文社)
 ◆連載=文学館散歩~夏のイベント特集~
  ◇日本近代文学館「第47回夏の文学教室」(有楽町よみうりホールにて開催・7/26~31日)
                                    ※申し込み等、詳しくは同文学館HPへ。
  ◇埼玉文学講座「読んでおきたい埼玉ゆかりの名作『天の園』『武蔵野』『山月記』『美しい星』」
                (さいたま文学館文学ホール・9/3~24日の毎週金曜日午後・参加申し込み・要)
  ◇三浦綾子記念文学館「地ビールを飲みながら…○○をする集い」
                (旭川市・同文学館にて開催・7/16日)
  ◇前橋文学館「第96回アートステージ」(同文学館3階ホール・8/1日、申込み・要)

 

■4面
 ◆新刊紹介=木簡学会編『木簡から古代がみえる』(岩波書店)

■7面
 ◆連載=活字シアター<第364回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第40回>
                                           —「大修館書店の『大漢和辞典』」

■8面
 ◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森彰英「企業自製の食文化を一般に伝えた『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)」(上)
       —従来の料理本にはない造り—  (もり・あきひで氏=フリーライター)
 ◆出版メモ=二玄社刊行『加島祥造詩画集 美のエナジー』
        /創元社刊行・半藤一利著『世界はまわり舞台』

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術
 ◆クリストフ・メンケ著『芸術の至高性—アドルノとデリダによる美的経験』(御茶の水書房)/仲正昌樹(金沢大学教授)
 ◆アレクサンドル・コジェーヴ著『権威の概念』(法政大学出版局)/高田宏史(早稲田大学政治経済学術院助手)
 ◆森岡孝二著『強欲資本主義の時代とその終焉』(桜井書店)/塚本恭章(日本学術振興会前特別研究員)

 

■5面 芸術・文学
 ◆辺見庸著『詩文集 生首』(毎日新聞社)/細見和之(大阪府立大学教授)
 ◆高橋源一郎著『「悪」と戦う』(河出書房新社)/陣野俊史(批評家)
 ◆松本道介著『極楽鳥の愁い—“ない”の発見』(鳥影社)/菊田均(文芸評論家)
 ◆パナイト・イストラティ著『キラ キラリナ』 『アンゲル叔父』 『コディン』(未知谷)/みや こうせい(エッセイスト)

 

■6面 文化・読物
 ◆貴志俊彦著『満洲国のビジュアル・メディア—ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館)/武田雅哉(北海道大学大学院教授)
 ◆石津朋之・永末聡・塚本勝也編著『戦略原論—軍事と平和のグランド・ストラテジー』(日本経済新聞出版社)

    /吉田一彦(神戸大学名誉教授)
 ◆J・ハミルトン著『電気事始め—マイケル・ファラデーの生涯』(教文館)/古谷圭一(東京理科大学・恵泉女学園大学名誉教授)
 ◆泉麻人著『東京ふつうの喫茶店』(平凡社)/枝川公一(エッセイスト)

 

 <次週予告>

   ◎7月9日号・特集=中村文則氏インタビュー /聞き手・田中弥生      

                —書下し長編『悪と仮面のルール』(講談社)刊行を機に—  (8頁・価格260円)

                           ※本紙は号数の日付と発売日を同じに改め、発売しております。

 
風来

hurai_hyoshi.jpg 新聞・放送・出版などのメディアが転換期を迎え、先行きの見通しがつかない状況に陥り、危機説まで取り沙汰されている
▼そんな中で、『週刊東洋経済』7月3日号が「激烈!メディア覇権戦争 新聞・テレビ・出版 アップル・グーグル・アマゾン 新しい支配者は誰か?」という70頁に及ぶ特集を行なった
▼「旧大陸(新聞、テレビ、出版)」でのビジネスが制度疲労を起こす中で「新大陸(ネット)」でのビジネスを成立させようとする伝統メディアに対して強力なプラットフォーム企業が門番として立ちふさがっているという構図で組まれた特集である

▼その中に、好調の出版メディアがあることを伝える記事があった。一つは、宝島社の蓮見清一社長が日本の出版流通のレベルの高さを評価したものである。同社は、『sweet』などの女性誌に高品質の付録を付け100万部を売ったが、書店流通を最も活用してブランドムックの『イヴ・サンローラン』を100万部、『キャス・キッドソン』を120万部売った。<魅力的な商品を書店で売ればまだまだ売れる>と、宝島社は考えている

▼もう1つは、イギリスの『エコノミスト』誌。同誌は長年、雑誌の内容をすべてウェブサイトに掲載したが、紙媒体の売り上げで2004年に90万部だったのが、現在では約160万部に達し、業績も2ケタ増益と好調だった

▼これは同誌が<世界で起きているすべての事象を見て分析し、これを手に持てるような一つのパッケージ=雑誌としてまとめている>からである。「旧大陸」のメディアにも、活路はあるのだ。

読書人日誌(6月25日~7月1日)
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<7月1日>
★1Q84続編「漠然と受胎されている」
 作家の村上春樹さんが、3日発売の季刊誌「考える人」(新潮社)で、異例のロングインタビューにこたえている。BOOK1~3の3巻が書かれ、続編の有無が話題になっているミリオンセラー「1Q84」については「BOOK4なりBOOK0なりがあるかどうかは、9いまは僕には何とも言えない」と話している。(朝日新聞)

<6月20日>
★夢野久作の手紙発見

  『ドグラ・マグラ』などで知られる作家の夢野久作(1889~1936)が異母妹と彼女の叔父にあてて出した手紙が、東京都内で見つかった。この妹については日記などに記述があるが、詳しい関係は分かっていなかった。夢の作品には、しばしば妹が登場する。その背景を示す資料といえそうだ。(毎日新聞)

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