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                                                                                              ≪今週の書評   ≪風来読書人日誌 

                                                                      

2010年 7月16号・第2847号

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<今週の特集>

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 ■1・2面 特集

 中村文則氏インタビュー/聞き手=田中弥生
  『悪と仮面のル—ル』(講談社)刊行を機に—「重要なことを書ききちんと届けたい」
※なかむら・ふみのり氏=作家。著書に『銃』(第34回新潮新人賞)、『遮光』(第26回野間文芸新人賞)他。
※たなか・やよい氏=文芸評論家。


 ◎8面◇追悼・梅棹忠夫氏/文・粕谷一希氏

 

<今週の読物>

■1面

◆連載=時代を創ったアーティスト<第197回>/南川三治郎/「ジョエル・ロブション氏/フランスのシェフ」
                                        (みなみかわ・さんじろう氏=写真家)
■3面
◆連載=戦前本の魅力活力魔力/紅野敏郎<第56回>
 —聚英閣刊行の本—廣津和郎著『作者の感想』(大正9年3月20日発行)など (こうの・としろう氏=早稲田大学名誉教授)

◆特集=『日本現代気象名著選集—藤原咲平集』(全11巻・大空社)
 —第2巻「雲をつかむ話し」を読む/泉 麻人「生活者のためのお天気文学」 (いずみ・あさと氏=コラムニスト・気象予報士)

◆連載=フォト&アート/伊勢祥延著『写真集 Little Tibet リトル チベット」(集広舎発行・中国書店発売)

◆受賞=第四十回赤い鳥文学賞、第二十八回新美南吉児童文学賞、第二十四回赤い鳥さし絵賞
      —贈賞式(7/1日、東京・豊島区)

■5面
◆新刊紹介=河合祥一郎・小林章夫編『シェイクスピア・ハンドブック』(三省堂)

 

■7面
◆連載=活字シアター<第365回>◎「天下の公器」を信条に良書出版を貫いて90年の巻<第41回>
       —「大修館書店の『大漢和辞典』」—この辞典は今現在も注文され増刷されている—
      ※次回、この巻の最終回/「近年の大修館書店は—」

■8面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森 彰英「企業自製の食文化を一般に伝えた『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)」(下)
                     —編集との共同作業で価値を発見— ※㈱タニタ    (もり・あきひで氏=フリーライター)
◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗「エネルギッシュで戦闘的な本—山野車輪のマンガ『若者奴隷—若肉老食』を読む—」
                                              (たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◆お知らせ=第4回「週刊読書人」主催イベント=「猪瀬直樹氏 公開トーク&インタビュー」/聞き手:植田康夫(本紙・編集主幹)
      /『東京の副知事になってみたら』(小学館101新書)刊行を機に—(開催:7月8日・東京堂書店神田本店にて)
        ※盛況に開催されました。御礼申しあげます※「週刊読書人」8/6日号紙上にて載録決定!
◆追悼=梅棹忠夫氏/文・粕谷一希「梅棹忠夫の生涯とヴィジョン」
      (うめさお・ただお氏=民族学者、初代国立民族学博物館館長、かすや・かずき氏=評論家、元『中央公論』編集長)
◆出版メモ=吉川弘文館刊行『歴史文化ライブラリー』通巻300冊を達成!
◆催しもの=中近東文化センター附属三笠宮記念図書館主催
         「第17回 子供たちへ語る一冊の本 野口健さんと語ろう— 一冊の本が世界の扉を開いた!—」展
           (7/23日13時30分~15時、お問い合せ:Tel.0422-32-7111)
       /軽井沢高原文庫開館25周年記念特別展「文士と宿 軽井沢 万平ホテル・つるや旅館・星野温泉で過ごした日々」
         (7/24~10/11日まで、長野県・軽井沢高原文庫2階展示室、お問い合せ:Tel.0267-45-1175)
◆トピック=筑摩書房創立70周年(10月)記念刊行『筑摩選書』創刊/第1回配本10月中旬予定!

 

<今週の書評>

著者・書名・出版社・評者

■4面 思想・学術
◆安丸良夫・磯前順一編『安丸思想史への対論—文明化・民衆・両義性』(ぺりかん社)/桂島宣弘(立命館大学教授)
◆小宮 京著『自由民主党の誕生—総裁公選と組織政党論』(木鐸社)/福永文夫(独協大学教授)
◆廣松 渉著、小林昌人編『廣松渉 マルクスと哲学を語る—単行本未収録講演集』
                         (河合文化教育研究所発行・河合出版発売)/米村健司(早稲田大学准教授)
◆ルチア・ドルチェ+松本郁代編『儀礼の力—中世宗教の実践世界』(法蔵館)/佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

 

■5面 芸術・文学
◆立松和平著『良寛』(大法輪閣)/黒古一夫(文芸評論家)
◆村瀬 学著『長新太の絵本の不思議な世界—哲学する絵本』(晃洋書房)/ひこ・田中(児童文学作家)
◆帚木蓬生著『ソルハ』(あかね書房)/武者圭子(翻訳家)
◆可能涼介著『圧縮文学集成』(論創社)/神山修一(文芸評論家)

 

■6面 文化・読物
◆宇杉和夫・青木仁・井関和朗・岡本哲志編著『まち路地再生のデザイン—路地に学ぶ生活空間の再生術』(彰国社)
  /鈴木隆之(建築家・小説家)
◆ブルボン小林著『マンガホニャララ』(文藝春秋)/きむ いっきょん(人間文化学者)
◆鎌田 慧著『沖縄(ウチナー)—抵抗と希望の島』(七つ森書館)/森口 豁(ジャーナリスト)
◆倉島長正著『国語辞書100年—日本語をつかまえようと苦闘した人々の物語』(おうふう)
                                      /円満字二郎(漢和辞典編集者・ライター)

 

 

 <次週予告>

   ◎7月23日号=「アンケート特集=上半期の収穫から・45人へのアンケート」

                                             (10頁・特別価格280円)

                           ※本紙は号数の日付と発売日を同じに改め、発売しております。

 
風来

hurai_hyoshi.jpg 最近、古書目録で入手した本に『原爆の記録 ヒロシマ 米国返還資料から』という写真集がある
▼昭和48年8月6日に中国新聞社から刊行されたもので、B4判310頁の函入りで、同じ判型の「ヒロシマ 焦土の全景」という別冊が付き、定価15000円だが、古書価は3150円だった
▼この写真集は、敗戦直後の混乱の中で米軍が接収し、ワシントンのAFIP(米軍病理学研究所)に28年間保管されていた広島・長崎の2万点にのぼる原爆資料のうち、総数1877枚の写真の中から広島関係のものを選んで収録している

▼この写真集で特徴的なのは別冊である。これは、林重男氏が昭和20年10月初旬に旧中国新聞社屋上からと広島商工会議所屋上から撮影した写真及び同年10月下旬に米国調査団が島病院付近から車の荷台にあがって撮影した写真を何枚かパノラマ風に組み合わせたものである

▼折ってあるのを広げると、原爆投下で一面瓦礫となった広島市の荒涼たる光景が眼前に広がってくる。一枚だけの写真では伝わらぬ迫力があるが、本巻の巻末には原爆記録映画撮影プロデューサーの相原秀次氏が書いた「『返還』写真資料について」という文章が掲載されている

▼その中で相原氏は、<占領軍が持ち去った写真を、“撮影者の魂”を抜きにしてただ単に「物」として日本政府が受け取っているような気がしてならない。もしそうであるとすれば、28年前の占領軍政策を、今度は日本政府が踏襲していると言っても過言ではない>と批判している。この写真集は手にすると、ずしりと重いが、内容も重い写真集である。
読書人日誌(7月2日~7月8日)
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<7月2日>
★井上ひさしさんお別れ会に1200人
 4月9日に75歳で亡くなった小説家・劇作家の井上ひさしさんの「お別れの会」が1日、東京都内で開かれた。文學界や演劇界などの関係者約1200人が出席し、幅広い分野で活躍した「現代の戯作者」をしのんだ。(毎日新聞)

★電子書籍を取り次ぎ
 出版取次大手のトーハン(近藤敏貴社長)は1日、電子書籍の取り次ぎサービスを年内にも開始すると発表した。出版社から書籍の電子データを預かり、電子書籍端末や携帯電話、パソコンなど、それぞれの形式に加工したうえで、アマゾン、アップルのような電子書籍配信会社に送付。配信会社からの集金や著作権の管理なども代行。紙の本と電子書籍の共存を目指すという。(毎日新聞)

<7月4日>
★『バカの壁』100刷を達成
 2003年4月に刊行され、430万部を超えるベストセラーとなった解剖学者、養老孟司さんの『バカの壁』(新潮新書)が、6月下旬の増刷によって100刷に達した。新潮社によると、7年3カ月での100刷到達は、異例の速さという。(毎日新聞)
<7月6日>
★吉川教授に仏学術大賞
 仏の作家プルーストの研究で知られる吉川一義京都大学教授(仏文学)が、アカデミー・フランセーズ(フランス学士院)の学術大賞の一つ、フランス語フランス文学顕揚賞に選ばれた。吉川さんは、日仏共同によるプルーストの草稿研究などを進めている。同顕揚賞は1960年創設で、日本人の受賞は初めて。(朝日新聞)
<7月7日>
★電子書籍は熟読向き?
 米アップルのiPadや米アマゾンのキンドルといったタブレット型端末で電子書籍を読む速さは、紙の本を読むときに比べるとやや遅くなることがわかった。ただ、速さの低下は1割程度で、実験に参加した人の満足度も高かった。(朝日新聞)
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